愛欲と淫虐の館6

　とっ散らかった部屋を後にして、すぐ隣にある扉へ。




　扉が開くとちょっとドキッとしました。

　一瞬モンスターかと思い身構えましたが、どうやら違う様です。




　ポークルの双子らしいですが・・・生きている方には見えません。

　突然襲い掛かって来やしないかと、警戒しながら近づいて観察。




　今の所、襲ってくる様子は無いので話しかけてみたのですが、この行動を後でちょっと後悔しました。




　だってこの双子、言う事が怖い。

　生爪と言う言い方は、明らかに切った爪を渡したのでは満足しない表現です。

　何も見なかった事にして部屋を退散する事にしました。




　双子の部屋から出て暗く続く通路を進み始めようとすると、即座に何かが見えました。

　先ほどの双子のせいで、館に不釣合いなピンクのうさぎが一層異様な物に見えます。

　今回のはやたらと大きく見えますが、以前も何処かのダンジョンで見た事があるような・・・。

　そーっと近づいてみると・・・




　ほーらやっぱり。

　あっという間に恐ろしい姿に変身。

　やけに大きい、ジャイアントなボーパルバニーで御座います。




　ジャイアントの強さは如何なものかといざ勝負。

　なかなか強烈な攻撃を繰り出して来ますが、全く勝てない相手と言う訳ではなさそうです。

　しかしそこは、Ｗｉｚａｒｄｒｙ伝統のボーパルバニー様。

　油断すると・・・




　ひぇっ！




　頭と胴体が離れ離れになってしまいました。

　スキル発動までは長いので油断しなければ食らう事もないのですが、欲張ってスキルコンボを重ねた挙句の硬直時間に手痛い一撃をもらってしまいました。

　無理はするものではありません。

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