遭難者
船を失ったということは、すなわち泳ぐしかないということです。
生きるために。

沈みゆく我が船をしばらく眺めていた冒険者。
ハッと我に返り、こんなことをしている余裕はないと猛烈に泳ぎ始めました。
船を沈めた張本人。憎きなんちゃらシャークが襲ってこないとも限りませんから。
幸いなことに、見渡す限りの水平線という状況ではなく、南のほうに島影が見えていました。
おそらく、ラット港へ向かう時にレマ島を出て最初に立ち寄った無人島なんじゃないかと思います。

なのですが。
島影は見えているものの、まあ遠い。
当然のように体力は無くなり、Qキーを押してプカプカ浮き体力の回復を待つ必要がありました。
しかしこれって・・・なかなか回復しないもんです。
遅いなりに泳いじゃった方が早いんじゃないかと思ってしまいます。

その後も必死に荒海を泳ぎ続け、どうにか見えていた小島に上陸。
しかし、依然ロス海域。
まだ助かったとは言えません。

さて、ここで一度マップを確認。
上陸した小島から南東へ向かえばレマ島。
南西へ向かえばクイトゥ諸島。海賊島です。

とりあえず、島から南西方向を確認。
海賊島方向には、手前に経由地となりそうな小島が見えます。

そして、レマ島方向。
レマ島の方が近い位置にあるようにみえますが、島が大きいからそう見えるだけで、実際には相当な距離がありそうです。
もちろん、どちらへ向かうにも泳いで行かなければならないのですから・・・
少しでもべリアに近いレマ島に行きたいのはやまやまなんですが、途中、小島があって休めそうな海賊島を目指すべきか・・・。

結局、少しでも安全に泳いでいけそうな海賊島を目指すことにした冒険者。
必死に泳ぎ、やがてジェナト海域へと侵入。
ミニマップが作用する海域まで帰ってこれました。
そして目指すは、海賊島北の浜。
駆け出しの頃、初めて海賊島へと上陸した地点です。
まさかこんな形で再びあの浜に泳ぎ着くことになろうとは・・・。
しかし、あの時と違い、今はおさかなスーツという強力な武器があります。
今回の遭難事故に際して、もしもおさかなスーツが無かったら・・・。
あってよかったおさかなスーツと思う他ありません。
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