大航海の終わり
漁船を失い、必死の泳ぎで海賊島を目指すへっぽこウォリアー。

どうにか荒海を泳ぎ切り、海賊島北岸へと上陸できました。
早速、海賊がウロチョロしていますが、これまで冒険してきた魔の海域に比べれば、勝手知ったる海賊島など天国のように思えます。
とにかく、ここまでくれば一安心。

あとは、渡し守ガーブルさんにお願いして、船を修理してもらえばべリア港はもうすぐ。
海の大冒険のゴールは、すぐ目の前。ってなもんです。

さあさあ、よみがえれ我が愛船ビスマルク号~!
・・・って、あれ?

がーん!
沈んだお船が回収された先は、ラット港とな・・・。
ああ、たぶんお船を出した港に戻されるんでしょうね・・・。
ええ、確かにラット港の渡し守さんの所で、お船を出したり仕舞ったりしました・・・。

えっと・・・、ラット港町からびゅーんとお船をワープしてもらえるサービスとかやってないですよね?
そうですよね~。そんな都合の良いサービスなんて無いですよね~。
いや、ちょっと言ってみただけです。お気になさらずに・・・。
しばし、呆然と海を眺める冒険者。

もうね。こうなれば泳ぐしかないわけです。
もう何も考えず、一心不乱にべリア方向へと泳ぎだしましたさ。

また、必死に海を泳いで渡り、べリア近郊のテルミアンの崖に泳ぎ付いたのは、午前11時20分。
ラット港を出発したのが午前4時過ぎですから、実に7時間もの海の旅となりました。

こうして、魔の海と海底探検は一旦終わりを告げました。
見慣れたいつもの街に帰ってくれば、本当にあの海底神殿を見つけたのか?と疑問に思ってしまいます。
しかし、持ち帰った大きな遺物が現実の出来事であったことを証明しています。
つまりは、あの海獣もラット港も海底神殿もすべてが本物。
なんだか夢のような大冒険でした。
それにしてもこのツボ。ばかでかいですわね・・・。
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