春は来たのか?(続・我が家の妖精騒動)
が。

その後も当家と妖精さんの良縁はなかなか巡って来ませんで。

多少は2等級な妖精フレンズも見かける様になりましたが、巷の噂に聞くさんとうきゅうやよんとうきゅうなんて言う優秀な妖精さんとは全くご縁が無いのです。
地道に花びらを集め妖精フレンズと交換する日々。
もちろん色々と試しましたよ?
少ない施行回数で当たりを引ける気がしないなら、ある程度まとまった数一気にやるとか。
まだ駄目かとさらに数を貯めて挑んでみたり。
でも、そんなやり方どうこうなんて所詮運のないへっぽこウォリアーには意味がないのです。
世の噂に耳をかたむければ、その日一回だけの妖精チャレンジでよんとうきゅうなフレンズゲットだぜ!なーんて方もいらっしゃるそうでして。
つくづく、運までへっぽこ具合を発揮しやがるぜ。と我が身の不幸をのろうしかありません。

そうした間も、とりあえず2等級な妖精さんをレベル10まで育ててみたりして。
当面使えそうな良いスキルでも覚えてくれないかしらと努力してみました。

しかし、大抵は大したスキルも覚えてくれないまま、その後すぐにさよなら。
また次の2等級フレンズのレベル10を目指すという繰り返し。
ま、そんなお友達甲斐のないへっぽこウォリアーだから、1等級や2等級の妖精さんしか相手にしてくれないのかもしれませんけれども。

偶にIIランクのスキルを覚えてくれたやと喜んでみたものの、こそばゆい息吹。
潜水時間の延長とな。
へっぽこさんのメインステージが海ならばまだ良かったんですけどね。

おお!ついにIIIランクスキルを!と思ったら、乾かない井戸。
15分に一回、茶や水を飲ましてくれると言ったってね・・・。
それの何処にありがたみを感じれば良いのかと。

まあまあ。そんな調子で、等級の高い妖精さんとお友達にもなれず。
2等級フレンズを成長させても有用なスキルも得られず。
全く、家に来る妖精さんと来たら。
どんだけへっぽこさんにこそばゆい息吹を食らわようとしやがるのでしょう。

そういえば、夜明けの星(周囲を照らす効果)スキルは水中だとより効果的だななんて思いました。
これなら夜の海も安心。
ほんと、マゴリア海の冒険をしている時にでも欲しかったスキルです。
こそばゆい息吹(潜水時間延長)と夜明けの星があれば海中探索も楽になりそうですね。
ん?
やたらとこそばゆい息吹ばかり覚えるのは、へっぽこウォリアーに海へ帰れという神のお告げなのか?
モンスターとのバカバカしい争いから足を洗い、いっそのこと海女ちゃんにでもなってしまえよというお達しなんでしょうか?

それでもやっぱり諦めきれないへっぽこさんは、地道な努力を重ねます。
花びらをある程度集めてチャレンジ。
今日は一回だけのチャレンジにしてみよう。
いや、やっぱり3回くらいまとめてやったほうが・・・。
しかし、どんなにやり方を工夫しようともお出まし願えたのは1等級、2等級の妖精さんばかり。
ああ。噂に聞く3等級や4等級なんてきっと嘘っぱちなんだ。
だれかが、夢見るへっぽこさんを騙そうと画策した質の悪いデマなんだ。
初めからそんな等級の高い妖精さんなどこの世界に居ないんだ・・・
もう次から花びらは店売りしようか・・・
そんな風に考え始めた矢先。

3等級なフレンズが!!!!!
こんなに話を引っ張っておいて4等級じゃないあたりが如何にもへっぽこさんらしいというかなんというか。
それでも初の3等級。
もう、歓喜ですよ。
でもね。
不運街道を邁進して来た男は、現実の厳しさってなものも当然知っているのですよ。
この3等級フレンズがこれからどんな成長をみせるのか。それは現時点で全く予想出来ないのですから。
それでも、まあ一応夢は繋がりました。
これからは3等級フレンズを大事に成長させて行きたいと思います。
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