高価な種芋

魔法ジジイ様の手も借りつつ、のんびりと続けている栽培事業。
何が儲かるとかあまり考えもせず続けているものですから、忘れた頃に得られる黒結晶の欠片だけがご褒美みたいなものです。

適当な経営方針の農場ですので、育てる作物もその時の気分で。決まりなんてありません。
栽培用のアカシアの木ってこんなにでっかくなるのかよ!とか一人騒いだりしながら畑いじりをしています。

しかし、そんないい加減な農場主でも、地道に続けていれば何時かは農業技術も上がって行くものでして。
どうにか栽培名人という称号が得られるところまでたどり着けました。
こんな適当で名人なんてね。
名人のハードルが低すぎやしないかとか思いますけど、ま、一応名人だそうです。
で、名人になろうがなんだろうが、やる仕事は特に変わりなく。
その後も適当な作物を育てていたんですが、名人襲名を境にある変化が訪れました。

魔力の込められた~なんて種が取れる様になったのです。
今までの作物の種と同じように、このまま植える事が可能らしいのですが、なんと畑5マスも占有してしまうという・・・。
ふむ。
大した広さの無いへっぽこ農園にしてみれば、5マスって結構でかいんですけど。

ま、とにかく植えてみなきゃわからないと魔力の種を育て始めてみました。

そして収穫。
すると一度に青枠ジャガイモが140個も収穫出来ました。
おー!
・・・
?
これってお得ですか?
5マスも占有していますのでね。一度に収穫できる量が増えるといっても得してるんだかどうなんだか。
なんか微妙な種だなーと思いつつ、もう一度種をよく見てみると・・・

店売り価格高っ!
この種一個が36万9千シルバー?
嘘でしょう?
でも嘘なんか書いてません。
ちゃんとこの価格で売れました。
そこでへっぽこ農場主は考えた。
この魔力の種を品種改良すると同じ魔力の種が1~3つくらい穫れます。
次の栽培用の種を残して、余った分を店売りすれば・・・儲かっちゃうんじゃないの?!と。
おまけに、名人になってから通常の青枠種の品種改良時にも偶にこの魔力の種が穫れたりもする様なので・・・魔力種栽培農家ってのが可能なんじゃないかと。
ま、でも5マスも使いますのでね。
もっともっと農場を広げないとそこまで大きな収入にはならないのかもしれませんけどね。
しばらく間、へっぽこ魔力種栽培農園として運営して行ってみようかな?と思うへっぽこさんでした。

