スペシャリスト再び
なーんて話になったところですが、ここで闇精霊ちゃんが余計な口を挟んで来ました。

闇精霊ちゃんに言わせると、どいつもこいつもビビり過ぎなんじゃねーの?なんだそうで御座います。
ま、今のところ幽霊らしき何かってな状態で、相手の正体がハッキリと分かった訳ではありませんからね。
それにしては確かに騒ぎすぎかもしれません。
でも・・・相手が本当にご先祖様の幽霊だったとしたら・・・そりゃビビりますよね?
そりゃ、もともと幽霊みたいな闇精霊ちゃんには分からないかもしれませんけども。

さて、そんな闇精霊ちゃんですが、余計なことを口走ったかと思えば、舌の根も乾かないうちに今度は訳のわからない事を言い出します。
その捜索人のお友達?
どの?
時々急に日本語が不自由になる感じなんですよね。彼は。

一体何の事を言っているのかと思ったら、以前アヒブ紛争地域でお世話になった捜索関係のスペシャリスト、ティラさんの姿を見つけたという事らしいのです。
へぇ。

そんで何処で見つけたのさ?と確認してみますと、それがまた随分遠くの方でして。
おいおい、闇精霊ちゃん。あんた随分と眼が良いな!
こんな遠くから、あそこにティラさんが居るぜ~とか見えるなんてね。
しかし、ま、凄腕の捜索者の方が、シェレカンの墓の方まで出張なさって何をしているのかってのも気になります。
とりあえず、ティラさんの居る場所まで移動してみましたが・・・

あれま、なんだか物凄い所にいらっしゃいますね?
岩山の・・・上かしら?
とにかくその岩の下まで行って上を見上げてみました所・・・

ほぇー、滅茶苦茶高い所にいらっしゃるじゃあーりませんか。
ここ登るの?
嘘でしょう?

しかし、へっぽこさんが下でいくら声をかけようが、降りてきてくれる気配などありません。
仕方なく、必死に岩山をよじ登るへっぽこさん。
どうにか上までたどり着いて思った事は・・・・物凄く高いんですけどー。
それにしてもティラさん。
こんな高い所で一体何をしていらっしゃるんです?

すると、声を出すなと怒られてしまいました。
え?え?
何か居るの?
下?
・・・。
へっぽこさんには、なーんにも見えませんけどね?
全く。闇精霊ちゃんといい、ティラさん貴方といい、皆眼が良すぎるんだと思いますよ。

