へっぽこさん!後ろ!!
へっぽこな実力の癖に大変な身の程知らずと言いましょうか。
しかし、それは今に始まった事ではありません。
何時だって無理を承知で突き進む。
それがへっぽこスタイルなのでございます。

深層エリアに降り立った場所にあったのは、上昇する海流。
これはきっとあれですね。
調べると上層に戻る選択肢が出るって言う。
砂漠の地下迷宮と同じようなシステムなんでしょう。
とりあえず、出口を確認しましたので、さあ探索を開始してみましょうかと振り返ってみると・・・

ぐぁ!!
進入地点にイキナリ敵かよ!
しかも、大群。
嘘でしょう?
まだ武器すら抜いていないへっぽこさん。
慌てて剣を構え、一合二合と切り結んでみますが・・・
いだい!!痛~い!
あの!
攻撃が痛すぎるんですけど!

慌てて横の通路へと逃げ込み必死に防戦。
場違いな侵入者の「し~ぬぅ~」という無様な叫び声が通路に木霊します。
しかし、何か奥にでっかいものも見えた気がしたのですが、追いかけてきたのはライキンにピラシュのみ。
なんだ、上層に居たやつじゃないかと少し冷静さを取り戻します。
でも・・・?
お名前が赤いですよね?
なんか攻撃も痛いですし。
あ。
こいつら・・・壊れてない!
そうです。
上層で戦っていたライキンやピラシュは「壊れた」ヤツ。
ここにいるのは、現役バリバリの奴らだったのです。

ですが、へっぽこさんも幾多の修羅場を
慎重に戦えば、そう簡単にはやられません!
そして、ベテラン冒険家の本領を発揮。
・・・かなりって言うか、相当危なかったですけど。
おまけにめっちゃ硬かったですけど。
なんか深層に入って早々、相当疲れました。
だからと言ってもう帰るぅ~とか言う訳にもいきません。
何せ高いチケット代(?)を払っていますので。
それに驚かされっぱなしじゃね。
へっぽこウォリアーの名が折れます。
へっぽこな時点でそんな事抜かせる立場じゃない気もしますが。
なんて無駄な事をグダグダ言ってますが、とにかく気を取り直して深層玄関ホールに陣取る、正体不明のデカいやつに狙いを定めちゃうへっぽこウォリアー。

そこに居やがったのは、エルメルモルとか言う訳の分からぬヤツ。
その後ろにはシクライア深海の目とかいうでっかいの。
て言うか、物体?
モンスターというよりも固定砲台の様なヤツみたいです。
と、ついでに例のイケメンカニ古代兵器まで居やがるじゃございませんか。
当然こちらも新鮮。
ぶっ壊れてないヤツです。

新鮮なカニともなれば、もちろん壊れた奴より硬いというのは予想出来ました。
が。
この置物みたいな奴の方がさらに硬い!
どうなってんでしょうこれ?
先ほどに比べ相手にするモンスターの数自体は減りましたが、何せ相手が硬すぎて気を抜く暇がありません。
必死に奮戦するへっぽこさん。
頑張って・・・頑張って・・・超頑張って!撃滅!!

したんですが、あまりに時間がかかりすぎたせいで、先ほど倒したピラシュが復活。
いやいや、このエンドレスな感じ。
初めてヒストリア勢を相手した時の事を思い出しますよ。

しかし、あの頃相対したヒストリア勢は紫ネーム。
ここ深層のモンスターは今のところ赤と薄赤ネーム。
へっぽこさんだって、少しは成長しているんです。
紫ネームのヒストリア勢と戦った時に比べれば・・・
いや。多分今回の方がヤバいです。

