音信不通の娘

この方がだいふごう・・・
あまりその様には見えませんが、大富豪なんでしょう。

早速具体的なお話を聞くため、ムノバさんにご挨拶。
すると、ムノバさんは椅子に座ったまま静かに語り始めました。

軍人である大事な娘さんが先週から音信不通であると。
先週から・・・それはさぞかし心配でしょうね。

そして、依頼はその娘さんを探してほしいという単純明快なもの。
でも・・・捜索にあたってなにかこう情報みたいなものは無いんですかね?

するとここで、さすが大富豪であるという驚きの提案が。
ほしいものはなんでも用意する・・・
えー。真V装備とか言ったらそれくれます?
・・・
いくら大富豪でもさすがにそれは無理ですよね?
ですよね~。
・・・
冗談はほどほどにして、えっと、この依頼についてネルマンさんと話をしようってなってますけど。
ネルマンさん・・・どこにいるやら。
まだ詐欺師を踏んずけているのかしら?

と思ったら、ネルマンさんいつの間にか背後に居るじゃありませんか。
なんですかね?おいしい話があるぞと感づいたんでしょうか。
すごい嗅覚してますね。

とりあえずネルマンさんと仕事の方針(?)についてお話しようと思ったのですが、既に彼の頭の中は報酬の事でいっぱいの様です。
それより、私が居るのに・・・って。
こっちからすると私がいるから心配なんですけど。
あと、その顔。
また酔っぱらってません?ネルマンさん。
本当に大丈夫ですかね、この人。

しかし、突如現れたネルマンさん。
へっぽこさんの不安をよそに、勝手に話を進めてしまいます。
レッドウルフが怪しい?
つか、何で?
既に何か有力な情報でも掴んだんですかね?

レッドウルフを倒していれば、大富豪の娘ヒルバさんに関する手がかりも掴めるだろうって・・・本当に?
あ、それよりもあなた。
さぼる気満々じゃないですか。
レッドウルフ退治は一人でやっといてなんて。
ほら、ド畜生な根性が顔に出ちゃってますよ。
それは人前で出しちゃいけない顔ですわ。

でもま。
余計な邪魔を気にせずに仕事に集中出来ると考えれば、一人で行った方が得策か。
酔っ払いと組んでガクツム退治なんて、想像するだけで地獄絵図ですから。
という訳で、またレッドウルフの村へと向かう事になりました。

