真っ暗な洞窟

　何故だか楽器精霊さんにお歌を披露することになってしまったへっぽこウォリアー。




　滝の前に浮いていらした楽器精霊さん達にそれぞれ歌を聞かせ、なんとか依頼目的は達成となりました。

　ほんと良くわからん展開ですけれども、喜んでいただけた様でなによりです。




　すると、最後に歌をお聞かせした楽器精霊さんが嬉しそうに音を出し始めたそうでして。

　その音が道を作るように繋がっていったそうです。


　そして次は、その道しるべを追いかけて行く感じみたいですね。




　とりあえず、この依頼を通じていくつかまた知識が増えました。

　へっぽこコンサートを開いた甲斐はあったようです。




　で。

　音に示された道しるべというのが・・・ランタンのような明かり？


　よく見れば楽器精霊さん達が、へっぽこウォリアーを何処かへ誘うかのように並んで飛んでいらっしゃいます。

　これを追っかけて行けば良いんですね？




　どこへ連れて行かれるんだろう？とか思いながら、楽器精霊さん達の列を追いかけて行くと、やがて洞窟の中へと入って行きました。


　滝の流れる洞窟。

　楽器精霊の列は、その滝の上へと続いています。




　しかし、途中からどんどん暗くなる洞窟内。

　陽の光の届かない洞窟内ですから当たり前なんですけども。


　水が流れ落ちる足場の悪い場所を行くのでさえ結構大変なものなんですが、それに加え暗いとなると猶更大変。

　楽器精霊さんのいる方に向かいたくとも上に登っていくルートを探すのに一苦労です。　




　楽器精霊さん自体、少し光り輝いていらっしゃる様ですが、周囲を明るくするほどの光量はありません。


　こんな時、当家の精霊さんが光ってくれれば・・・

　しかし、家の精霊さんはへっぽこさんにこそばゆい息吹を吹きかける事しか頭に無い方ですので、今更どうこうなるものでもありません。


　せめてアタニスホタルでも用意していれば・・・


　ん？

　アタニスホタル？




　あ。

　先ほどのコンサートの報酬にアタニスホタルを頂いてたんでした。

　ここで使えよって事だったんですね。

　いやいや、上手く出来ていますね～！


　・・・


　ま。とにかくこれで、上へと昇るのが楽になったはずです。