後の世に語り継がれ・・・る??
チェンガシェレカン様との謎の絡みの全てを話すべく、旅の発端となった謎の男の元へと戻ってきた訳なんですが・・・

一体何から話しましょう?
旅をしてきたへっぽこさん本人も正直何が何やら良くわからん間に、チェンガシェレカン新メンバーへの加入という驚愕の事態が発生したりしましたけど・・・。
何をどう説明したらよいのか。

で、予想通りといいますか、笑われました。
そりゃね、何を話しても信じてもらえなさそうな出来事ばかりですもの。

そして、はっきり信じられないと言われてしまいましたよ。
・・・。
ええ、まあ。
正直なのは良いことだと思いますです。

信じられないとハッキリ言った後で、記録ってそんなもんだろうとかってフォローみたくされてもですね。
そんなん何の救いにもなりませんわな。
でもま。しょうがないですよ。
行ってきた本人が一番びっくり話だと思っているんですから。
その上、「最終的に俺~チェンガシェレカンのメンバーに加入したんすよ!」とか言った日には、狂人扱いされてもおかしくないですからね。
だからそれは黙っておきましょう。

何より、こうなる事は本人が一番分かっていました。
なのでへっぽこさん、別に怒ってないですよ。
このくらいの事で怒っていたら、古代の王の末裔はやっていられませんから。

この冒険の評価は後世の人が決めれば良いというのは、まさにその通りだと思うんですけど・・・
貴方、むっちゃ笑ってますよね?
本当はばかにしてるでしょ?
もうね。この際好きなだけ笑えばいいですよ。

そして、謎の男アルザイ氏は、自分もこうしてはいられないとばかりに何かやる気になったようです。
へっぽこさんの事を笑いながらも何か感じ取って頂けたんですかね?

そして、この時入手した(?)謎の石はチェンガ知恵の結晶。
正直、こいつがどこから湧いて出たものか全然わからないんですけれども、とにかく何か面白い物品みたいです。

早速こいつを冒険者の古書と簡易錬金にかけてみますと、チェンガシェレカンの知恵の古書が手に入りました。
依頼報酬の戦闘経験値が若干増えるとか探索距離が延びるとか、ちょっと地味な能力アップかもしれませんが、珍しい物が手に入ったということで良かったのかな。

こうして、謎の男アルザイ氏から始まったシェレカン神話を追う冒険は終わりを告げました。
これ以上、アルザイさんの頭上にクエストマーカーが点灯することも無かったです。
ところで。
私も動かねば!とか言った割に依然のんびり木にもたれかかっていらっしゃいますね?
え?そんなん自分のタイミングで動くからガタガタ言うなって?
そりゃまた失礼致しました。

