卵の殻の模様
早速、洞窟内へと足を踏み入れてみますが・・・

あら。
先客がいらっしゃる様ですね。

彼らの内の誰かが伝説のアズナクさん?!
ってな訳はあるはずもありませんで。
普通に住民さんだそうです。
あれま。この洞窟に住んじゃってるんでしょうか?

それにしても、よくこの場所を見つけ出したな。と驚いた様子の住民さん。
でも・・・事情を話してもね。
何暇な事やってるんだかって呆れられるだけに思えます。

一応、この住民さんもアズナク神話のことはご承知の様ですが、そんな古い時代のものが今ここにあると思うか?とおっしゃいます。
たしかにね。
何百年だか、何千年だか、下手したら何万年前のお話ですからね。
それだけ時間が経っていれば、あなた方の様に伝説の人物の隠れ家を荒らしちゃう人が居ても不思議じゃありませんもの。

ま、そんなわけで、今この洞窟内にあるものは住民さんが仕入れてきた新しいものばかりだとの事です。
ドラゴンの卵を除いて。
ん?ドラゴンの卵?

すると確かに、奥にいた住民の方が、巨大な卵らしき物体をがっつり小脇に抱えていらっしゃいます。
これ以外、皆新しい物ってことは、卵はこの洞窟内で見つけたって事ですかね?

ま、一応その方にも話を伺ってみましたが、アズナク神話に関しては知らんがな。という事だそうです。
それよりも!と、得意げにドラゴンの卵を見せつけられましたが、へっぽこさんは大して興味ありませんて。

それでもしつこく迫ってくる彼。
はいはい。ドラゴンの卵ね。
それさっき聞きましたよ。
お金持ちになるんですか、そうですか。
そいつは良かったですねぇ。
それが本当にドラゴンの卵なら良いですけど。
あとね、そんなもの持ってるときっと碌な目に合わないといいますか。
第一、ドラゴンちゃんが取り返しに来たら貴方どうします?
食われっちゃうかもしれないですよ。

なーんて適当な会話をしながら、ふと彼の持つドラゴンの卵に視線を移してみたところ・・・
その表面に何やら不思議な模様を発見したへっぽこさん。
その模様はここより左の何処かを指している(?)様でした。

その模様からは、古書で感じたのと同じ力が感じられた。そうなんですけど、古書から力なんて感じましたっけ?
ま、おかしな展開には慣れっこです。
次は、卵の模様が表した場所へ向かえば良いんですね?

