女王とアヒブの首長

ブロリナ女王様。
それはもうドキッとさせられてしまった訳ですが、幸い悪さをしているとは思われずに済んだようでして。
母上様がへっぽこさんを此処へ導いたのでは?と女王様はおっしゃいます。
あ、一応ここで言う母上様とは、光と闇のエルフ、ガネルとべディルを産んだと伝えられている女神シルビア様の事ですね、きっと。

そして、カーマスリビアの歴史を覗き見た異国のウォリアーに対し、女王様は静かに語り掛けます。

ブロリナ女王がアヒブの首長と幼馴染という事実。
驚いたと言えばそうですけど・・・

そうそう、そこなんですよ。
何故、仲の良かった二人が今や相対する関係になってしまったのか。
って、でもそれを女王様にお聞きして良いんですかね・・・?
だって、姉妹に間違われる程仲の良かったお二人なんでしょう・・・?

と、どこまで踏み込んでよいのやら戸惑うへっぽこウォリアーでありましたが、女王様はいままでの経緯を話し始めて下さいました。

あーね。
体裁が悪いってやつですね。
良くわかりませんけど。
闇の力=悪的な?
ありがちなパターンなんでしょうね、きっと。

表向きは持ち上げておきながら、裏で悪く言うなんてね。
そんなん聖人でもなんでもないじゃないですか。
間違いなく奸臣の類ですよ、そんな連中は。
即刻、ケ〇でも蹴り上げて追い出したほうがいいと思います。

そんな連中が居るから差別なんて起きるんです。
悲しい事ですよ、ほんと。
幼い頃のべディルの英雄も、さぞ傷ついた事でしょうに。

ああ・・・
でも、これに関しては大人が悪いですよ。
似非聖人共がいけないんです。

そして、タイミング悪く、黒い災いがカーマスリビアを襲ってしまったと・・・

あー
・・・やっちゃいましたね。
でも、何故べディルの英雄はご神木に放火などしたのでしょう?
それもこれも、黒い災いのせい?なんでしょうか。

そして、以前耳にしたご神木の枝強奪事件へと繋がるわけなんですか・・・。
そして、その犯人こそべディルの英雄、ウィオレンティア・オウダーだったんですね・・・。
いやいや・・・。
聞いてて色々と複雑と言いますか。
でも、このお話をして下さった女王様のお気持ちの方がもっと複雑なんでしょう・・・ね。

