七人目のチェンガシェレカン

すると、祭壇の上に少女の姿が現れました。
こんな夜更けに突然傍に誰かが現れたりしたら、ふつうはびっくり仰天するものですが、最近こんなことばかりですのでもう慣れました。
それよりあの子は何方なんでしょう?

しかも、少女たち?

あら。
よく見れば、真ん中の石塔の上だけでなく、左右にも少女の姿が。
3人組?
今売り出し中のシェレカンガールズとかですかね?

とにかくお話してみない事には始まらないと石塔によじ登るへっぽこさん。
でも、あれ?反応なし?
お話はできないみたいです。

さてどうしようか?と振り返ってみますと、背後にももう一方。
あらら、四人組でしたか!
いや、そうではなく、背後にいらしたこの方とお話するみたいですね。

で。
そこにいらしたのは、ガヤン少年と仲間たちが集っていたあの廃墟でお会いしたラルカさんでした。
彼女は以前お会いした時よりも、少しだけその表情が明かるくなったように見えました。

今や誰も自分たちのことを覚えていてくれないという小さな恨みが、長い間彼女の笑顔を曇らせていた・・・
だから・・・眠れなかったんだろうかな?
・・・ん?
一体何の感想ですかね。

七人目のチェンガシェレカンとは、犠牲になった住民の事では・・・
なかったのかな?
なんでしょう?これってへっぽこさんが強引に話を収拾させようとしている感じなんですかね?
ま、七人目のチェンガシェレカンについては、そういうことだったのかもしれませんけども。

そして、何も言わず静かに消えていくラルカさん。
この件に関するへっぽこさん独自の謎の考証もあながち間違いではなかったという事でしょうか?
ラルカさんに満足頂けたという事なのでしょう。
・・・たぶん。
それにしても、ラルカさんやっぱり幽霊だったのね。
今更ですけども。

ドリガンで起きた幽霊騒動。
その真相は、開拓民たちの奮闘を知ってほしいという一人の少女の願いが起こしたものだったようです。
一応、これで騒動も収まるのか・・・な?
最後に、マルヤンさんに事の顛末をご報告しなければならないようです。
それにしても、ラルカさんは一人残された後、幸せに暮らしていけたんでしょうか?
もしかすると、ラルカさんの子孫がドベンクルンの街で生活しているのかもしれませんね・・・

