各地を飛び回る地質学者
しかし、手掛かりらしきものは得られず。
例の島が在るのはバレノス海域の方ですから、この地図に載っていないのは当たり前だと知ってはいるんですけれども。

しかし、へっぽこさんが覗き見たエフェリア海域の地図は作戦用のもの。
当然、軍人さんに怒られてしまいました。

いやいや、決してスパイ活動をしてるとかそういうんじゃなくてですね。
深淵の島ってな場所を・・・
と、事情を話しましたが、全く取り合って貰えません。
とっとと帰れ。とその場から追い出されてしまいました。

一応、調査は空振りでしたと火傷だらけの遭難者の居る場所へと戻ってみましたが、すると今度はずっと傍にいた地質学者アティドマンさんが口を開きました。

アティドマンさん的には、あの火傷は尋常なものじゃない。
そもそも、火による火傷じゃないんじゃないか。
未知の傷なんじゃないか?
なんて感想を抱いたそうでございます。
ああね。あいつらの粘液的なやつ?のせいかもしれませんね。
あいつらって何の事かお分かりにならないでしょうけれども。

と、ここで不意に自己紹介をおっぱじめるアティドマンさん。
ええ、存じ上げておりますよ。
カーマスリビアの森でもお会いしましたし、たしかカルフェオンの図書館なんかでもお見掛けしましたよね?
カーマスリビアでは、ちょこちょこっとお仕事のお手伝いなんかをさせて頂いたんですけど。
あれ?覚えていらっしゃいませんか。

そうそう。何度もお会いしてるんですよ。
覚えがない?
あら。
ま、どこにでも居るようなウォーリアですからね。
覚えておられないのも仕方がないかもしれません。

自己紹介の終わったアティドマンさんはというと、しゃべるしゃべる。
ですよね。こーんなに広い大洋ですもの。
何があっても不思議じゃないと思います。

・・・。

いやいや、大変ためになるお話でございましt・・・
資料?

うっ・・・。
星の墓行きの旅がカルフェオンを行ったり来たりの非常に地味な展開だったので、こちらのお仕事にも手を出したわけですが・・・
結局こっちもカルフェオン行きなんてね・・・。
ま、ま、仕方ありません。
図書館に行けば良いんですね!

