木彫りのカメ

ご本人も何故追われているのか良くわからないそうです。
ふむ。
あ、カルフェオン軍にも追われているので、計3勢力に追われている感じになるんですかね。
いやまあ、なんとも人気があるモンスターさんですねぇ。

そんな彼女(?)から追手をどうにかして欲しいと頼まれたへっぽこさんですが、何とかするには追っている連中と接触しなければならない訳でして。
かといって、奴らが何処にいるのか。
当然へっぽこさんも知りませんし、モンスターさんも分からない。
こりゃちょっと一筋縄では行かなそうな依頼です。

さて、どうすっかな?と考えるへっぽこさんに対し、ここで突然モンスターさんが素っ頓狂な話題をぶち込んできました。
私はモンスターじゃない?
いやいやいやいや。
そりゃ貴方、いくら何でも無理がありますわ。
どこからどう見てもモンスターですがな。
しかし、モンスターではない証拠があると言う彼女から見せられたのは・・・

木彫りのカメ?
ん?
あれ?これって、タンチナイス民会の支援者、お金持ちのカルシュルさんが、今回の任務に出発する際にへっぽこさんにプレゼントしてくれたお守りのカメと同じものなんじゃないんですかね?
貴方もカメ持ってんの?
へっぽこさんも持ってますよ、それ。
んん?どういうこと?

しかし、カメを持っているからと言ってモンスターじゃないという証拠とするには・・・ちょっと弱いですよね?
だってほら、単に拾ったものかもしれませんし。
お守りという意味を知ってる・・・と言ってもねぇ。

とにかくモンスターではないという彼女の要請で、追手をどうにかすることになったへっぽこウォリアー。
星の墓場のモンスター達を倒せる実力があるのならば、追手もどうにか出来るはずとおっしゃる彼女ですが・・・
そんなもんですかね?
影の騎士団やアヒブにはそれよりとんでもない奴が居ないとも限りませんよ?

ま、とにかく目的達成のあかつきには、ブラックスターに関する情報を教えて下さるそうなので頑張ってみるしかありません。
・・・
そもそもわたくし、ブラックスターに関する情報ってそこまで欲しがっていましたっけ?
やはり、へっぽこさんの記憶もかなり怪しい感じに思えてきましたよ。
まあ、この現場含めブラックスターってなんなんだよってのはもちろん知りたい気もしますけど。

しかし、一切手掛かりが無い状態で、どうやってこの任務を進めて行けば良いのか。
と、悩むところなのですが、あまりモタモタしている暇は無い様で。
このモンスターさんの記憶はどんどん薄くなっている上に、理性も失いつつあるそうな。
ありゃ。そりゃまずいっすね。
それって、放っておいたら完全にモンスターになっちゃうって事ですかね?

聞けば、最近特に症状の悪化が酷いみたいでして。
気が付くと星の墓場のモンスターの間を徘徊していることもあるそうです。
あいや。それはまずいですよ。
だって、あの連中の中に混じっていたら、貴方だと気づく自信がありませんから。
きっとまとめて殺っちゃいますもの。
こりゃ、そんな事故が起こる前にどうにかしなければいけませんねぇ・・・

