農場、そして母からの脱出

　釣り人キビオさんに魚フライを手渡し、秘密の暗号（？）を伝えたへっぽこウォリアー。




　キビオさんは、なぜその言葉を？とちょっとびっくりしたご様子なんですが。


　まあ、なんというか。
　
　密貿易商さんにそう言えと言われただけなんですけども。
　



　てことで、（密貿易商からの頼みなら・・・と？）こちらの話を聞いてくれる気になったみたいです。

　とりあえずは一安心。


　どうやら自慢の船があるというお話のようですので、その船で脱出という感じになるんですかね？




　だがしかし。

　今すぐには無理だよ！

　との事。


　ああね。そりゃ準備とか色々必要でしょうしね。




　だったら何時準備が出来るのか？というと十日位見てくれよという事だそうです。

　なるほど。


　あとは代金を用意して集合場所に来いよ。だそうです。

　これは、直ぐにシシさんに伝えなけばなりませんね。

　シシさん達の方でも準備があるかもしれませんから。




　てことで、船による脱出計画を知らせにすぐさまシシさんの所へ。


　密かに行くなら密航船？

　ええ、まあ。

　なんというかゴリゴリの密航船という感じですけど。

　なんか問題ありますかね？




　？

　特に問題なし？

　それならば良かったですけど。




　でも、シシさんにしてみれば嬉しい知らせのはずのこの密航計画も、やはり何処かでお母さまの事が気になって、ただ喜ぶという風には行かないみたいですね。

　ま、でもね。

　雛は巣立たなきゃいけない時がくるもんです。

　申し訳ありませんが、シシさんはもう既に雛には見えないお年頃ですしね。




　とにかく、ここから脱出する目途が立ってよかったですわね。

　で？セドリックさんに手紙を？




　ああ、この計画をセドリックさんにも伝えなきゃなりませんね。


　了解、了解。

　今、不用意に動くとまた母上さまに察知されて面倒な事になりそうですし、へっぽこさんがコソッと行ってきますですよ。