本気を出してきたガイピンさん

　毎度恒例、話の流れを無視するこの話題。




　来シーズン開幕を間近に控えた（？）この時期、カーマスリビア最強と謳われたガイピンラーシア勢の皆様が、徐々に調子を上げてきましたよ♪という一報が入って参りました。

　耐久力やら攻撃力やら防御力やら、とどのつまり全てにおいてパワーアップなさったそうなのでございます。


　・・・今まで手を抜いていらっしゃったのかしら？




　おかげで適正攻撃力250だったガイピンさん達は、適正攻撃力270を必要とする洒落にならん実力を発揮する事になっていらっしゃいます。

　さらには、寺院を守る人員まで増強なさったというのですからさあ大変。


　しかし、どんなヤバい現場になったのかと興味津々になってしまったへっぽこウォリアーは、とりあえず見に行ってやろうと現場へと向かいました。


　基本、パーティー会場であるガイピンラーシア寺院ですので、他の皆様の邪魔になってはいけないと、何時もへっぽこさんがのんびり狩りを行う寺院奥地の過疎地へ行ってみましたところ・・・




　あらあら。

　昔と違いやけに大勢のガイピンさん達が集っていらっしゃるじゃあございませんか。

　しかし、以前と同じ調子ならば、この中には動かない石像が沢山混じっている筈でしたが・・・




　あいやー。

　ガイピンの皆様、めっちゃやる気で大勢襲ってくるではありませんか。


　しかも、情報どおり、前より強烈な打撃がバンバン飛んで来ます。

　以前は変な魔法使いみたいな野郎が忘れた頃に手痛いダメージをかっ飛ばして来るだけのイメージでしたが、NEWガイピンさんたちはかなりヤバいです。

　こりゃ、油断してたらあっさり死ねますですよ。




　耐久力や防御力もパワーアップしているガイピンさん達と比べると、動かない石像がやけに柔らかく感じます。

　銅像も一般ドロップ品を落としてくれますので、柔らかい分だけなんだかお得な感じ。


　・・・。

　そんなにお得じゃないかもしれませんけど。


　普通に戦いながら巻き込んで壊す分にはちょっとお得かな？




　ついでにパーティー会場であるガイピンラーシア寺院とミルの木遺跡は、これまでプレミアムスクロールが無効な場所でしたが、今度からこの効果がちゃんと作用する様になったそうでして。

　パーティーを組んで狩りをする方には嬉しい変化なのだと思います。




　しかし、アイテム情報には依然パーティーモンスター無効と書いてありますので、カーマスリビアのパーティー会場だけ特別扱いになる感じなのでしょう。


　ま、基本的に一人コツコツと狩りをするへっぽこさんにとっては、プレミアムスクロールを入れてまで狩りをする現場ではありませんのであまり関係無いかも。

　ガイピンさん相手はソロでやるならとにかく儲かりませんから。


　ミルの木遺跡は・・・経験値目的に行くときにアイテム増加を入れれば少しお金も稼げるのかなぁ？という感じですが、それでもきっとシルバー目的ならばアクマン寺院やヒストリア廃墟の方が儲かりますからね・・・。


　という事で、ガイピンラーシア寺院がエキサイティングな狩場になりましたよ！というお話でした。

　てか、結果的にへっぽこさんにはあまり関係のない異変でしたね。

　中身の無い話ですいません。

悪人のお仕事

　無法者たちが集う街、ムイクンのリーダーであるというカヤル・ネセルさんにお近づきになった、只今絶賛赤ネーム中のへっぽこウォリアーの影武者。




　しかし、その面白ヘルメットのせいで、何を言っても面白い話にしか感じません。


　この人が無法者を束ねるリーダーってね。

　本当にそうなんですか？と疑いたくなるのも仕方ない感じですよね。




　とにかく、フィラ・ク監獄より持ち帰ったへんてこな棒は彼にとって大層大事なものだったらしくてですね。

　それはそれは嬉しがっておられました。


　これほど仕事が出来る奴ならば、自分の腹心にしたいなんておっしゃっていますが・・・

　嫌ですよ。

　だって、そこまで懇意な感じになってしまったら、その面白ヘルメットを被らされる事になるかもしれないじゃないですか。

　全力で嫌です。




　どんなに熱心にお誘いを受けてもダメですよ。

　そのヘルメットの存在がある限り、無理です。




　しかし、無理に仲間に引き込もうとまでは思っていらっしゃらない様でちょっと安心しました。


　で？お仕事ですか？

　別に心が動いたとかそういうのは全くないんですけど、お仕事とあらばよろこんで。




　さて、無法者カヤルさんからのお仕事というのは・・・

　貿易商団の襲撃？！

　これって悪党のやる仕事じゃないですか！




　あ。

　今のわたくしは赤ネームでしたね。

　だったら・・・悪いお仕事なのは当たり前か。


　砂漠の貿易商団って・・・砂漠でたまに見かけるあの仰々しい団体さんですかね？

　彼らを襲うの？

　一人で？


　・・・。


　それにしても急にお仕事難易度が上がった気がしますが。

　おまけに、ご丁寧に対人戦闘モードとかにしなくちゃいけないのね？

　なんだか結構大変そう。

　慣れない悪事ですからね、へっぽこの影に出来るのかしら？




　ま、とにかくやっとカヤル・ネセルさんが口をきいてくれましたので、無事ムイクンの皆様の知識が集まりました。

　昔、無理にムイクンに潜入した時には、口をきいてくれなかった方々も皆さん快く受け答えしてくれましたのでね。

　とりあえず、知識が埋まって良かった良かった。

It's so Funny Helmet.

　探し物が「棒」だと聞いてあまりやる気の出ないへっぽこウォリアー・・・の影。




　変に性向値が回復しても嫌なので、とにかくドタバタとフィラ・ク監獄内を走り回り、さっさと問題の棒をゲット。

　用が済んだから、即時退散でございます。




　急いでムイクンの町へと戻りベルトッドさんに棒を手渡して依頼終了。


　全く急ぐ必要の無い依頼なんですが、依頼がつまらなければつまらない程、迅速に処理したくなるものなのです。


　ところで、「まさかこの依頼を成し遂げるとは！」てな反応が返ってきましたけど・・・

　この前も言ったように、この街にはフィラ・ク監獄程度でヒーヒー言ってしまう冒険者しか居ないんですかね？

　無法者の町とか言いながら、ちょっとだらしがない人たちですわね。




　そうそう、この依頼を達成したら、お隣の無法者さんにご紹介してくれる約束でしたね。

　お隣の方、一切口をきいてくれませんから。

　なんとかしてくださいよ。




　あら。

　お隣の方がこの街の指導者様なのね。

　てことは、無法者のボスという事ですか。




　それにしてもその方の名前・・・ネセルって・・・ちょっと気になりますよねぇ？




　ベルトッドさんの計らいもあって、やっと口をきいてくれたムイクンのボス、カヤル・ネセルさん。

　無事お知り合いになれました。


　てか、久しぶりに見た気がしますよ、その面白ヘルメット。




　とりあえず、棒取得の件でお礼を言われましたが・・・


　もうね。そのヘルメットが気になって何も耳に入ってきません。

　そんなもの被ってたら、いくら真面目くさった顔で話をしても全て面白く聞こえてきちゃうじゃないですか。

砂漠の道標

　無法者の街、ムイクンでの仕事を任せられる実力があるか？

　それを証明するためにフィラ・ク監獄へと向かったへっぽこウォリアーの影武者。


　この依頼は難なく完了できたものの、依頼目標上、結構な数のフィラ・ク勢を倒す必要があったので性向値がどんどん増えてしまいまして。

　危うく良い人（普通の人？）に逆戻りしてしまいそうになってしまいました。


　こりゃ困ったな。と、とりあえず首都バレンシアへと寄り道。

　首都内で盗みを働き、少し性向値を回復？（マイナスへ）戻してから再びムイクンへと向かいました。


　がっつり赤ネームになった訳ではなかったのでね。この辺ちょっと手間がかかります。




　そんなバレンシア首都からムイクンへと向かう砂漠の途中。


　妙な柱？を発見。

　何気なくその柱に近づいてみますと「砂漠の道標」と説明が出ました。


　え？これ調べられるの？




　こんな砂漠の真ん中に、柱・・・


　かつてここに家でも建っていた・・・わきゃないですよねぇ。


　すると・・・




　あ。




　えー。こんなところで知識獲得？？？


　砂漠方面にもやたらと未獲得の知識が残っているというのは把握していましたが、こんな物体にその一つがあったとは・・・




　え？まさか他にもこんな柱があるとか？

　アクマンやヒストリアの入り口がなかなか見つからず、結構あちこち走り回っていたりするんですけど、それでも見かけた事ないですけど・・・。

　柱じゃない何かの知識なんかも砂漠の何処かにあったりするんでしょうか？


　そんなん見つからないですって・・・


　かといって簡単にネット検索先人の知恵にすがるってのもウチのスタイルじゃありません。

　出来る限り自分の手（足？）で探してやろうというのがへっぽこなりの流儀なのです。


　だったら、んな愚痴ってないでがんばれよ。って話ですわね。

　ま・・・ぼちぼち探してみますけど。




　さて、予想外の知識獲得を経た後ムイクンへと戻ってきた影武者へっぽこ。

　めでたく実力が認められる事となり、次の依頼へと話は進みました。




　その依頼とは、当初話に出ていた様に監獄内である品物を入手してこいというもの。


　今しがた監獄へ行ってきたのに、また行ってこいというね。ああ、面倒。

　実力を試すってったって、他にもっと方法はなかったのかと思いますよ。




　とにかく、そのある品物とは？

　なんか、大事な物らしいですね。




　棒？


　なにそれ。

　お隣の無法者さんにとってとっても大事な物なんだと改めて念を押されましたけど、棒なんでしょう？

　棒がそんな重要な品ねぇ・・・。




　ま、なんだかわかりませんが、次はフィラ・ク監獄内にあるという棒を探しに出かける事となりました。

殺しのライセンス

　唐突な前振りで大変申し訳御座いませんが。


　実は当冒険記の主人公であるへっぽこウォリアーには・・・




　影武者が居ます。


　しかも、昨日や今日冒険を開始した訳ではなく、かれこれもう4年以上。

　へっぽこさんと同じくらい当家最古参の冒険者なのであります。


　そもそも何故、彼の様な影武者が必要だったのか・・・

　それは、へっぽこさんがへっぽこが故に、物語上重要な話を聞き忘れたり、写真を撮り忘れたり、冒険記を記す上で非常に不都合なポカを散々やらかしまくりやがってくれた（？）ので、その尻ぬぐいをする為に彼の様な隠れた存在が必要だったのです。

　てなわけで、実はこの冒険記にもこの影武者は人知れず散々登場しています。


　ま、見ていただいている方には大して重要な話ではありませんが。

　こんなク〇みたいなクォリティの冒険記でも書き続けるには人知れぬ苦労があるのです。


　そんな、へっぽこさんが冒険している体で実は何度もその肩代わりをしていた影武者である彼に、今から遡る事少し前・・・結構前・・・？・・・大分前に、ある特殊任務が与えられる事になりまして。

　覚えていらっしゃる冒険者の方も多いとは思いますが、例のテルミアンのなんちゃらとかっていう期間限定イベントで赤ネームになる必要がある依頼がありました。

　しかし、普段何かと忙しいへっぽこウォリアーを赤ネームにするのはちょっと・・・
　
　と言う訳で影武者である彼に白羽の矢が立ったという次第で御座います。


　当家として初めて赤ネームデビューを飾ったへっぽこさんの影。

　その後、無事イベント依頼はクリアしたのですが、特にその時お仕事の無かった影武者はそれからしばらく赤ネームのまま放置されてしまうという実に無残な処遇を受ける身となっておりました。


　で。

　ある日、そんな影武者の哀れな姿に気が付いたへっぽこさん中身の人は、彼にもう一つの特殊任務を与える事を思いついた！というのが今回の旅のはじまりです。




　そう。

　赤ネームでなければ遂行出来ない依頼。

　無法者の街、ムイクン関連の依頼をこの機会にやってみようと思ったのでございます。


　ベテラン冒険者の方々は、この為だけにあえて赤ネーム冒険者を作ったと囁かれている難問。

　果たして、即席赤ネームのへっぽこの影に遂行出来るのか？分かりませんが、とにかく冒険開始です。




　旅の始まりはベルトッドという厳つい頭容姿のこの方から。

　というのも、隣にいる＜無法者＞カヤル・ネセルさんは口を利いてくれなかったからなんですけど。


　それにしても「ネセル」・・・？と、ちょっと気になったのですが、彼の正体は後々分かって行くこととなります。


　とりあえず、このベルトッドさん＜監視官＞らしいのですが、一体何を監視している方なのでしょうかね？

　まあ、無法者が集まるこの街で、監視しない訳にはいかない事情は幾らでもありそうなもんですけども。




　そんな彼からの頼みというのが、フィラ・ク監獄関連。

　一応、ここからは目と鼻の先にある砂漠の監獄ですわね。




　そこに、何か大事なものがあるのでそれを持ってきて欲しいというのが彼からの依頼。

　ですがその前に。

　お前がこの依頼を任せるに値する人物かどうか証明してみせろとフィラ・ク勢の討伐任務を言い渡されました。


　あら。

　そんなに頼りなさそうにみえますかね？

　偽物のへっぽこさんとは言え、武器防具はへっぽこさんのお下がりとか身に着けているので、それなりに戦えるつもりなんですけど。


　ていうか、この任務に挑んだものは皆失敗したってね・・・

　現場はフィラ・ク監獄でしょう？

　この世にはもっととんでもないモンスターが山ほど居る現場があるというのに、監獄程度の任務を失敗て。

　ムイクンの人たち、ちょっと情けないんじゃありませんかねぇ？




　等と生意気な口をききつつ、依頼を受諾するへっぽこの影でございました。




　そして、さっそく任務へと出発。

　ささっと砂漠を移動し、フィラ・ク監獄へ。


　一応、善良な冒険者の方を驚かしてはいけないと、エント迷彩に身を包み隠密行動開始です。

　これできっと大丈夫。

　ちょっと怪しい感じですけど、悪い人ではありません。

　脱げばしっかり赤ネームですけどね。