光速の交渉決裂

　星の墓場で研究活動を進めたいバレンシアの人々の邪魔をする存在。

　その彼らと話し合いをする為、向かった先にいらしたのは・・・




　それはもう怪しさ極限のシャドウナイト様です。


　やっぱりバレンシア勢の行く手を阻んでいる邪魔な存在というのは星の墓勢ではなく、シャドウナイト連中だったという事なんでしょうね。




　そんな訳で、バレンシアの方々がここを通りたいって言ってるんですけど・・・と交渉。

　本来、リーダーっぽいメルドルさんにお話しするのが筋なんじゃないかと思いますが・・・ま、ここに居る彼に言えという事ですのでね。とりあえずお願い。




　彼の答えは秒で返って来ました。

　これぞ脊髄反射。


　しかしまぁ・・・ですよね～？って感じなのは否めません。


　しかもここまで即レスされてしまうと、食い下がるという雰囲気でもありません。

　交渉は無理という結果を持って、バレンシアの学者様のところへ帰るしかないのです。




　それを聞いた学者クシェルさんの反応はというと・・・やれやれ？

　やっぱりこの方、相当呑気ですよねぇ。

　交渉拒否ってことは、つまりこれって「お前らここから動くとか許さねぇよ？」と言われたって事なんですけど。

　どうするんですか？

　バレンシアに帰ります？




　しかしここで、学者様より突如やる気を感じさせるご発言が。　


　お？お？

　強硬策？

　バレンシア兵の屈強さを見せつける時が来たってですか？


　一戦交えちゃう感じ？？




　しかし、学者様もバ〇じゃありません。

　研究員に帯同しているのは僅かな兵のみという現実を良く分かっていらっしゃいます。


　それなのに強硬策とはどういう事なのでしょう？

　まさか皆で一斉にダッシュ？

　シャドウナイト連中相手にラ〇ビーでもするつもりですか？




　しかし、答えは簡単でした。


　へっぽこウォリアーに頼むのね。

　・・・。




　ですが、ここで出された依頼は、デイリー依頼。

　でも、報酬にカプラス石が頂ける模様。


　なんだか中途半端な結末に終わった学者様からの依頼も、最終的にカプラス石の頂けるデイリー依頼が発生するとなればやった価値があったというものです。


　でもあれ？

　この依頼。あいつらの数を減らせとか言ってますけど、まさかシャドウナイトと戦えって話じゃないですよね？

　倒すのは星の墓勢ですよね？

　星の墓勢を少し減らして、そこを研究員の方々が通り抜けるって作戦なんでしょうかね？

中でもとりわけ怪しい人

　「この場から一歩も動けん！」

　と嘆く、星の墓場に隣接する浜に強制上陸したバレンシアのご一行。


　研究が目的とは言え、他国領土に強制上陸すればこんなことになるのも仕方がない気も致しますが。




　しかし、その行く手を邪魔する存在とは、どうやら星の墓勢ではなさそうだという事で、一体何に邪魔されているんだか良くわからない状況になっているんですが。


　モンスターじゃないなら、交渉の余地があるんじゃないか？なんて言い出す学者クシェル様。



　
　だから、その「彼ら」って一体誰を指しているのか？が問題なんですけどね。




　しかし、この問題について丸投げる気満々の学者様。


　ですから、その交渉相手って・・・




　ま、でも行ってみりゃわかります。

　てか、話がグダグダになってきている今、行ってみるしかないんです。




　で。

　その交渉相手が居るという現場がココ。


　あ・・・れ？

　モンスターではない行く手を阻む存在と聞いて、シャドウナイト＆アヒブさん達の事？なんて想像したんですが、彼らがたむろしているのは、現場からちょっと手前の神殿跡の様な場所です。

　マーカーの示されたこんな場所に誰か居ましたっけ・・・？




　とにかくマーカーの場所に行ってみるしかないと早速向かってみた訳ですが、するとそこに誰かいらっしゃいます。

　何時もはこんなところに誰も居ませんでしたよね？




　誰がいらっしゃるのかと更に接近してみますと、そこに居たのは怪しげなシャドウナイトさん。


　あら。


　お仲間はむこうの神殿跡みたいな場所にいらっしゃるのにお一人で何をしていらっしゃるんですかね？

　何もないこんな場所で単独行動とは、そりゃもう怪しい人に違いないですわ。




　とりあえず話しかけてみましたところ、お前は海辺のやつと一緒にいた野郎じゃないかとこちらの動きは既にバレバレ。

　つまりは、浜に拠点を築いているバレンシアの方々の動きもバレバレ。


　ま、これはアヒブの手先として、へっぽこさんが周辺勢力の動向調査をした事もありますのでバレンシア勢の存在がバレているのも当然なんですけども。

サンプル集め。数分ぶり二回目。

　星の墓勢のサンプルを持ち帰り、光速でその研究結果を聞かされたへっぽこウォリアーでしたが・・・




　続く依頼は少々首をかしげてしまう物でして。


　え？

　持ってきたサンプルのモンスター達が邪魔な存在だと勘違いしている？


　・・・？

　つまりクシェルさんたちの行く手を阻んでいるのは星の墓勢じゃないって事ですか？

　わたくしも星の墓勢が邪魔でここから出られないと考えていたんですけど。


　ちがうの？




　にもかかわらず、全てを理解しているかの様に

　「このサンプルとあいつらは違うヤツだ。」

　なんて会話してみるへっぽこさん。


　・・・あいつらって誰さ？


　あ。


　ぶっちゃけ、この港から延びる坂道をそのまま道なりに行くと、星の墓勢にぶつかる事無く街道には出られるんです。

　ただ・・・シャドウナイトさんやらアヒブさんなんかがズラーっと並んでいる神殿跡みたいな場所の目の前は通るんですよね・・・


　クシェルさんたちにとって邪魔な存在って・・・もしかしてシャドウナイト＆アヒブの皆様の事？




　なんだか良くわかりませんけれども、とにかくそのサンプル（星の墓勢）とアイツらは別物だよ！とお伝えしましたが。

　既に聞いてないっていうね。


　クシェルさん、何処か（思考の彼方へ）行っちゃってる様です。




　ま、学者様らしいっちゃあらしいですわね。

　しかし、こうなってしまった以上どうしたもんか。


　考えがまとまるまで待ってみます？




　ですが、やる事は別にある様です。

　誤解を解く為にサンプルを集める。と。


　どうせまたこれ、星の墓勢をやっつけるってヤツじゃないんですかね？

　必要ですか、これ？




　しかし、頭をフル回転させている学者様の邪魔をするのもアレなんで、出来る事からやってしまおうと思い星の墓へ。


　やっぱりというか星の墓勢にターゲットマーカーが付いています。




　てことで。

　またまた、どーん。


　サンプル15ですから、これまた大した手間なく終了。




　そして、新たな肉片？サンプルを手にクシェルさんのところへと戻ってみた訳ですが、時間を潰して来たのが良かったのか、彼は丁度思考の彼方から現世に帰って来てくれた所でした。


　てことで、再度このサンプルのモンスターとアイツ等は別よ？なんて話をしてみます。

　それを聞いたクシェルさんは「なにぉ？同じ存在じゃないだとぅ？」とちょっと驚いたご様子でした。




　ならアイツらは一体・・・


　ねー。

　一体何者なんでしょうねぇー？


　ところでアイツらって誰指して言ってます？　

　もっとこう、具体的に言って頂かないと・・・。

仕事も早い学者様

　今度は星の墓勢のサンプルが必要。




　てことで、またまた手近な星の墓勢のところへ。




　んで、どーんと。

　サンプル8つですから直ぐに終わります。

　しかし、サンプルってなんですかね？

　肉片？

　そう考えるとちょっと怖いですけど。




　一体どんなサンプルなんだかはわかりませんが、それをクシェルさんへとお届け。

　何をどうするのかは謎ですが、これで研究が進められるそうでございます。




　と、このタイミングで自己紹介・・・？


　いやいや、どうもどうも。

　私は、しがないへっぽこなウォリアーでございます。




　ここでクシェルさんの専門分野が生物学であると知りました。


　生物学・・・？


　いや、星の墓場にまで派遣されるような学者様ですから、てっきり天文とか地質学的な方面の方かと思いましたよ。

　で？

　星の墓場に生物学者様が何を研究しにいらっしゃったのでしょう？

　星の墓場と言えば、あのエイリアンみたいな姿の星の墓勢しか居ませんが・・・。




　こんな話をしている間に、いつの間にやらサンプルを調査し終えてしまった学者様。

　話をしながら研究しちゃったんですかね？

　だとしたらこの人相当有能な方なんだと思います。




　そして導き出された結論は、人工的な存在。

　非正常的経緯で生まれた存在なんだそうです。


　いやま、今まで知りえた情報からすると大体当たってる感じはしますわね。

　元はモンスターじゃなかったなんて言う結論もこれまでへっぽこさんが知った事と合致します。


　でも、ということは？

　星の墓勢全部がやっぱり元は人だったりシャドウナイト連中だったりするって事なんですかねぇ・・・

　最早、自分が何者か忘れてしまった可哀そうな人たちって事になるんですよねぇ・・・


　さんざん彼らをやっつけまくってしまったへっぽこさんが言う事ではないのかもしれませんけれども。

やる気を見せる学者様

　ろくな成果も得られぬまま、周辺調査を終えたへっぽこウォリアー。

　それでも一応、依頼完了だそうですのでまた学者クシェルさんの元へと戻ります。




　相変わらず呑気な反応を見せる学者様。

　モンスターってなにさ？って今更ですか。

　まさかまだ見てないの？




　そこの坂を上っていけば嫌でも見れるはずなのに。

　この学者様、まだここから一歩も動いた事が無いようですね。

　ま、周りにあれだけ星の墓勢がウロチョロしていれば、見に行った兵士が行くなと止めるんでしょうけれども。




　ああね。

　見に行った人は居るみたいですね。

　んで、やっべーのが居るぞ、おい！って帰って来たんでしょう。




　すると学者様は・・・


　？？？？？


　さぞかし凄い事を言っている風で全然内容が無い様な事を言っている気がするんですが・・・


　ま、頭脳明晰な学者様の考えは、へっぽこなウォリアーのおつむでは理解出来るハズがないって事ですかね。
　



　すると彼は、謎のノリノリ加減を発揮しだしました。

　学者脳がフル回転したせいで、変な脳内物質が出ちゃったんでしょうね。


　しかし、知的好奇心は奮い立たせても、ここから動けない・・・


　ということは？




　代わりにお前さんが行って、モンスターのサンプルを集めてきてくれ。

　そういう話になりますわね。




　ま、ま。依頼とあらば喜んで。

　サンプル集めは・・・8つ。


　どうせサンプル集めとか言っても、その辺の星の墓勢をぶっ飛ばしてこいって話ですよね。

　それならお安い御用。

　ちゃっちゃと行ってきますですよ。