聖人の重い話
当然、こんな場所に呼び出してまでへっぽこ使節に伝えなければならない重要な話がありそうですが・・・

まずは、先般ナバン草原をうろちょろしていたへっぽこさんの様子はバレバレでしたよ。というお話。
まあこれは、ただでさえ目立つ外国人使節がナバン草原にフラフラ出かけていけば、監視などしていなくともすぐに気が付くというものです。

しかし、この件に関してはアンベリフ様は不問にするおつもりだったそうです。
皆が同じ考えだとしても、必ず良い結果を招くとは限らない。
さすが聖人さま。
その辺の俗物とは物の見方が一味違いますねぇ。
聖人と呼ばれるだけに果てしなく広いお心をお持ちのお方です。

ぶっちゃけ、聖人様のお言葉は、高貴過ぎてへっぽこさんにはあまり理解出来ないんですけれども。
さて、それより。
続く依頼案内によりますと、ここからアンベリフ様の重いお話が始まっちゃうみたいです。
聖人様からのヘビーなお話って一体なんでしょう?

いや・・・なんか相当ヘビーな話っぽいですわね。

そのお話とは、どうやらキャサリン姫に関する物の様です。
アンベリフ様は、古代精霊アタニスがキャサリン姫だけに話したはずの秘密を多くの人間が知っているのは自分のせいだとおっしゃいます。
秘密って・・・例のカーマスリブの光を取り戻す秘伝みたいなものの話ですかね?
それか、古代精霊とキャサリン姫の間にそういうやりとりがあったという話?

その当時もナバン草原に足を踏み入れたキャサリン姫の姿は補足されていたそうな。
しかしこれも、姫様ともあろうお方がナバン草原をドタバタ走っていらっしゃれば、嫌でも目立つってなものです。
ですが、この時キャサリン姫の不穏な行動を発見したのは、先代アメリア女王の精鋭部隊、アイネルだったそうで。
これだけでちょっとヤバい感じがしますわね。

その結果、キャサリン姫に対する、アメリア女王による厳しい尋問が始まってしまったと。
あらら・・・

しかし、キャサリン姫もお強い。
精霊との秘密を頑なに守り、沈黙を貫き通したそうでございます。
沈黙は金ってやつですわね。
ですが、死に近づく・・・?
そのまま黙秘を続ければ最悪アメリア女王に処断されてしまう可能性があったという事でしょうか?
この辺、はっきりとした情報は得られてないと思うんですけど、おそらくアメリア女王にとってキャサリン姫は妹君ですよね?
身内にも容赦なしですか。
流石、黒い花の女王と呼ばれた先代です。

そして、そんな危機的状況を見かねた聖人アンベリフさまの取った行動というのが・・・
甘草味のくっきー?
それで幼いキャサリン姫の心を動揺させた?
・・・。
スィーツで釣ったんですか?
いやいや。
これってもしかして、魔法のクッキー的な?
自白効果のあるやつとかだったりするんですかね・・・

