志を継ぐ者

　カーマスリブの光を取り戻すべく、奮闘するキャサリン姫。

　しかし、その行動をアメリア女王により咎められる事になってしまいます。


　厳しい詰問が続く中、そのお命まで危ぶまれる姫君。

　どうにかその窮地を救おうと聖人アンベリフ様が甘草味のクッキーをキャサリン姫に差し出したそうですが・・・




　その結果、キャサリン姫は固く閉ざしていた口を開く事になったようです。


　んん？

　結局甘草味のクッキーは何さ？

　やっぱり自白効果でもあるヤバいクッキーだったんでしょうか？




　だとすれば、そんな怪しげなクッキーを姫様に食わせちゃうアンベリフ様も相当大胆な方に思えます。


　でもま。処断される位なら・・・というお気持ちも分かる様な気もしますけど。




　そしてこの出来事をきっかけに、キャサリン姫が何をしようとしていたかがアヒブにも知られてしまったそうです。


　これはね。

　元々姉妹の様な存在だったガネルとベディルですから、今は敵対関係とは言えガネル内部にベディル（アヒブ）と通じている人間が居てもおかしくありませんからね。

　当然、アヒブ側にも知られちゃうでしょうね。




　さて、ここで。

　続けて聖人様が素っ頓狂な事を抜かします。


　キャサリン姫の志を受け継いでいる・・・？


　いやいやいやいや。

　そりゃね。

　この国にとって大変重要だというカーマスリブの光を取り戻せるものならば、なんとかしたいとは思いますよ？

　でもね。

　キャサリン姫の志を受け継いでいるとか、そういう必ずやり遂げなければならない的な明らかな重責を背負うよと宣言した覚えはないんですけど？


　なんで、お前がやるべきだ！みたいな話になってるんですかね・・・

　いや、ほら。

　もっと他に適任者がいるかもしれないじゃないですか。




　って、聖人様ったらもう話を聞いてませんね。


　ああね。

　キャサリン姫を尋問したアイネルってあのオフィリアさんご本人だったんですか。

　そりゃまぁ、話辛いですわね。


　オフィリアさんの方でもあまり良い思い出（？）ではないでしょうし。




　だから、ここへ呼び出したというのはわかりましたけども。


　キャサリン姫の悲願をへっぽこさんが代わりに成し遂げるってのはまた別の話でして。

　なにせへっぽこなものですから。

　難しい事はちょっと・・・


　それに、ほら。

　これ以上、カーマスリビア領内を勝手にフラフラすると、オフィリアさんがさらにブチギレかねませんよ？




　ああ、もう。

　一切こちらの話は聞いていませんね。


　意思を継いでくださるのに。って。

　完全に確定しちゃってるじゃないですか。


　へっぽこさん。一体、何をやらされちゃうんでしょうか・・・