しづ心なく花の散るらむ
そんな残酷な運命に翻弄され苦悩するキャサリン姫。
そんな姫の様子を彼女が残した日誌から知る事となったへっぽこウォリアー。

その時、姫の苦悩に思いを馳せ、同じように苦悶するへっぽこさんを突如不思議な現象が襲います。
聞こえてきたのは、幼き少女の声・・・?

もしやこれは、キャサリン姫の声なのか。
無論、会ったことなどない姫の声などへっぽこさんが知るはずもありません。
しかし、ここで姫以外の誰かの声がする事の方が変な話です。
親友であるオーウェンさんを犠牲になど出来ない。
だから、カーマスリビアから追い出した。
その話からしても、この声の主はキャサリン姫に間違いないでしょう。
しかし、オーウェンさんの命を助ける選択をすれば・・・

光は蘇らない。

ですが、幼き姫のこの決断を誰が責める事など出来ましょう。
それと同時に、カーマスリブの光を取り戻す為に奔走したキャサリン姫が、遂に目的を達成出来なかったその訳がここで分かりました。
全ては、親友であるオーウェンさんを救うが為だったと。

それにしても何故、幼き姫はここまで過酷な運命を背負う事になってしまったのか。
母の与えた試練だったとでも言うのでしょうか?

しかし、彼女の言う通り、女神シルビアがこれ程残酷な試練を与えるとは思えません。
一体何故、ここまで多くの精霊や人々が悲しむ結果になってしまったのでしょう。
と、その時。
またもう一つ不思議な事が起こります。

キャサリン姫の声と共にへっぽこさんの前に浮かぶ景色。
そして、イアナロスの野を見下ろす崖の上に現れた何者かの姿・・・
そこに現れたのは・・・

アヒブ?!
そう気づいたキャサリン姫の絶叫が周囲にこだまします。
さらに、只ならぬ気配を感じ、振り向いたキャサリン姫が目にしたものは・・・

ウィオレンティア・オウダー!!

そのウィオレンティアの背後で剣を構えるのは・・・若き日のブロリナ女王?!
キャサリン姫が命を落とした理由を知るへっぽこさんは、この後に訪れる展開を既に予見していました。
しかし、今は過去の記憶を見ているだけの身のへっぽこさん。
何一つ手出しなど出来ないのです・・・




キャサリン姫・・・

