卑賤な影の従僕
どちらの正体もあまりはっきりしないものですから、一体誰なんだろうと改めて考えていましたところ・・・

闇精霊ちゃんがまた勝手に出てきました。
やっぱり闇ちゃんも、笑う依頼人って方はメルドルさんだと思います?
わざわざあんな何もない監視塔に行く人なんてね。
彼しか思いつきませんよねぇ?
それよりベルモルンの配下?
メルドルさんってそういう人でしたっけ?
もうね。ベルモルンの一件なんて相当昔の話ですから、その辺の事はすっかり忘れちゃってるんですよねぇ。
へぇ。
シャドウナイトってそう言う人たちでしたっけか。

そして、泣いている方の依頼主は・・・レッドマウンテンさん?
ああ。
そんな方もいらっしゃいましたね。
大層おしゃべりなドワーフの方でしたっけ?

んじゃ、レッドマウンテンさんにも何故へっぽこさんを探していたのか聞かなきゃいけませんかね?
にしても、レッドマウンテンさんをつかまえて、ちんちくりん呼ばわりはどうかと思いますよ?

んで?
まずは久しぶりにメルドルさんの話を聞いてみよう!
ですか。
ちょっと前に星の墓場でお会いしてますからね。
あんまり久しぶりな感じはしませんが。

ついでに、メルドルさんは何故へっぽこさんを探していたんだ?とは思いますけど、今回あえて特別話を聞きに行かなきゃいけない理由もなさそうなんですが・・・
行かなきゃ話は進みませんからね。
ま、行ってみますか。

てことで、愛馬を飛ばし監視塔へ。
現場に着いた頃には夜中になっちまったものですから、メルドルさんたら相当不気味な姿ですわね。
知り合いじゃなければ絶対話しかけない相手だと思います。

へっぽこさんの姿を見たメルドルさんは、やけに謙った態度を示します。
自分のことを卑賤な影の従僕だなんてね。
なんですか?これ。
ウィットなシャドウナイトジョークのつもりなんでしょうか。

それにね。
メルドルさんのお話にそこまで食いついている訳じゃないんですよ。
それとも、何か衝撃的な歴史的事実でも教えて下さるんですか?

