堕落した者たち

　ベディル唯一の顔見知りであるという乳母を訪ねて来たと証言するオーウェンさん。




　事情を話し戦う気が無いという事を話したものの・・・

　通用しなかったと。


　そりゃまぁ・・・ねぇ。




　しかし、オーウェンさんの言い分を聞かなかったのは、ここにいるアヒブさん達ではなく。　




　堕落者と呼ばれるアヒブ（？）。


　つまり、堕落者達に遭遇し、危険な状況に陥ったオーウェンさんを助けたのがキエナさん。

　ここにいる堕落してないアヒブの方たちって事でしょうか？


　そんでもって、今オーディリタ、つまりベディルは誤解されている・・・とオーウェンさんはおっしゃいます。




　この話を聞いていたキエナさんも堕落者について語り始めました。




　闇の力に心酔してしまったアヒブ達。

　堕落者と呼ばれる彼らがドジャックトンネルを占拠している犯人だと。


　んんん？

　てことはですよ？

　度々、カーマスリビアに対し攻撃的な姿勢を見せているアヒブは・・・堕落者という事？？

　んじゃ、堕落してないアヒブさんたちは、今特にガネルを攻撃しようとなど考えていないのでしょうか？

　そうなると、話が一気に変わってくるんですけど？


　ガネルに敵対していると思われていたアヒブは、実は堕落したアヒブ・・・


　一方、ガネルの側からすれば、堕落者の存在など恐らく認識していないでしょうから、単純にアヒブがカーマスリビアを攻撃していると考えてしまう・・・


　いやぁ・・・これって結構大変な話なんですけど。




　このキエナさんの話にオーウェンさんも同意します。


　・・・。


　本当はベディルに脅されてそう言わされているんじゃないか・・・ってそんな風でもありませんし。

　実は薬を盛られてた・・・とかって感じでもなさそう。


　てことは。

　全て本当の事なんでしょうか？


　ん～

　なんだか大変な話になって来ましたよ？


　ところで。

　とりあえず、ここに来た目的は、錬金術師カプラスの娘さんが居るという話だったんですが・・・

　それってやっぱり、オーウェンさんが、カプラスの娘その人なんですか？

　と、お話しましたところ・・・




　意外なことに、オーウェンさんが食いついたのは依頼主の名前の方。


　え？

　オーウェンさんが探している乳母って・・・オペンシラ様なの？！

　あの方が幼き日のオーウェンさんの面倒を見た方？！




　・・・。

　こんな方が乳母だったら、その辺の子供なら100％泣きだしそうなもんですが・・・


　オペンシラ様が乳母だったとは・・・




　何かの間違いでは？

　あんなおっそろしい形相のオペンシラ様が本当に乳母ですか？とお話してみましたが、どうやら人違いではなさそう。

　もっとも、オーウェンさんの記憶の中のオペンシラ様とへっぽこさんがお会いしたオペンシラ様はずいぶん雰囲気が違うみたいですけど。

　昔はもっとこう・・・なんというか、さわやかさんだったんですかね？

　そうならそうで、なぜ今こうなった。って所に興味が湧きますけど。

オーディリタへ来た訳

　アヒブの陣営にとっ捕まっちゃった感じのオーウェンさんと再会したへっぽこウォリアー。




　何とか彼女を開放してやくれませんか？と現場を仕切るキエナ様に交渉してみますが・・・


　ふむ。

　オペンシラ様じゃなければ（オーウェンさんは）とっくの昔に殺られちゃってる？

　いくら何でもそんな、ねぇ。


　ですが、てことは？

　オペンシラ様がオーウェンさんを保護しろと命令されたって事なんですかね？


　じゃぁ・・・？




　あの見た目が恐ろしいオペンシラ様の意向とあっては・・・現場は従う他ないですわねぇ？

　てことで、どうやらオーウェンさんの身柄は解放して頂ける様です。

　良かった良かった。




　しっかしまぁ、何でまたオーディリタに？

　聞きたい事は色々ありますですよ？オーウェンさん。


　てか、ちょっとお窶れになられましたか？

　この間あった時とちょっと印象が違いますが。

　気のせいでしょうか。




　するとオーウェンさんは、境界を越えたのは確かに自分だと話始めました。


　あらー。

　いくら何でもそれはねぇ。

　今だガネルとアヒブは互いに宿敵ってな感じの認識にあるのはご存じでしょう？

　どう見てもガネルな感じの貴方がオーディリタに向けて越境すれば、問題になると分かっていた筈だと思いますけど。


　で？なんでまたオーディリタに？




　キャサリン姫亡き後、ここで・・・ってのはカーマスリビアとオーディリタ含めてって事ですね？

　両国に知っている人は一人しか居ない。


　それは乳母さん？

　オーウェンさんの乳母さんはベディルの人だったんですか。

　へぇ。

　んで、その方に会いに・・・




　でもねぇ。

　見た目はこうでもとかおっしゃってますが。

　カーマスリビアの国民じゃないからOKとはならんと思いますが。

　そりゃ貴方、当然とっ捕まりますわ。




　とにかく、乳母さんに会おうとした所、堕落者？に襲われ、そこをアヒブの方々に保護されたんだそうな。


　ああね。

　保護されたというのは一応本当だったんですね。

　けど、保護する相手を後ろ手に縛るってのがアヒブの流儀なんでしょうかね？

　ま。

　一応怪しい領内侵入者と言う事で、捕縛する必要があったのかな？


　それと、キエナさんもそんなこと言ってましたけど、オーウェンさんを襲った堕落者って？

　何者なんですかね？

争いの原因

　ガネルとベディルの軍勢が今も対峙を続けるサルンの境界。

　一触即発な雰囲気のその場をシレっと通過したへっぽこウォリアーはベディルの陣営へ奥へと向かいます。


　そこでキエナ様とやらに会えと言われたんですが・・・
　



　ああ、いらっしゃいました。

　壇上から兵士に檄を飛ばしている感じのあの方ね。




　そのキエナ様に歩み寄るへっぽこさん。


　あ。


　やっぱり？

　予想通り？

　カプラスの娘ってやっぱりオーウェンさんの事？！




　つーか、カプラスの娘さんは、危ないところをアヒブに保護されたって聞いたんですけど・・・

　保護っていうか、オーウェンさんたら明らかにとっ捕まっちゃってる様に見えるんですが・・・

　どういう事？




　これは一体どういう状況なのかと、とりあえずキエナ様とやらにお伺いしてみます。


　でも、あれ？

　キエナ「様」とか呼ばれてましたけど、この方セペル偵察隊員？

　普通の隊員さんなんですね・・・？


　ま、セペル様の偵察隊ってだけで偉い方なのかもしれませんけども。

　なんてったって噂のセペル様の部下ですから。


　今だセペル様って誰なんだかわかりませんが




　とにかく、捕虜的な扱いに見えるオーウェンさんについて問い合わせてみたのですが・・・

　何故だか急にストレッチ（？）を開始するキエナ様。




　なんですかね？これ。

　余裕のアピールっすか？

　間抜けなガネル達ってディスりもしっかり入れながら。




　頭の血も乾いていないとか良くわからない事をおっしゃってますが、とりあえずオーウェンさんを自由にしてあげて下さいよ。

　とりあえず、この方が危険な方ではないというのはへっぽこさんが保証しますから。


　なんて言いながらも、自由になった途端オーウェンさんが急に弓をバンバン打ち出したら即座にバックレますけど




　って、聞いていらっしゃいます？

　早くオーウェンさんを解放してあげてくださいな。


　ん？

　ガネルを率いているのは聖人アンベリフ様ですって？

　へぇ。

　ベディルの側でもアンベリフ様って有名なんですね。

　と、そんな世間話をしていたら・・・




　えぇ・・・

　真っ先に境界を侵犯したのはオーウェンさんなんですか？

　あらぁ・・・


　てことはですよ？

　今回のこの両軍衝突の原因を作ったのって・・・オーウェンさんって事になっちゃう感じですか？

　あらぁ・・・


　オーウェンさんたら、何しでかしてくれちゃったんでしょうねぇ・・・

ちょっとそこ通りますよ

　今もまだ両軍睨みあいの続くサルンの境界。




　現場指揮官の方にこの先の通行は許可出来ないと言われてしまったへっぽこウォリアーなんです・・・が。


　そう言われましても、わたくしにはこの先へ行かなきゃいけない理由があるんです。


　アヒブ陣営に行く必要があるんですとは言えませんが。




　指揮官様は、まだまだ敵の増援が来ると思われるのでここは危険です！とおっしゃいますが・・・


　危険だろうが何だろうが、行かなきゃならんのです。アヒブの陣営に


　今更こんな事を言っても仕方ないんですが。

　・・・なんでこの方に話かける必要があったんでしょう？

　黙って通り抜ければ良かったのに。




　しかし、依頼はこのまま指揮官様を無視してアヒブ陣営に向かう展開に。

　こうなるのならば、余計に最初から指揮官様に話しかける必要などなかったですわね。




　てことで、この先へ進んではならないという指揮官様のお言葉を完全に無視して先へと進みます。


　まぁ、負傷したペリカが倒れこみ、治療を受けている様子を見たりすれば、この先へ行くのは危険という指揮官様のお言葉は十分理解出来るものなのですが。


　すみませんねぇ。

　へっぽこさんもお仕事（？）がありますので。

　行かねばならんのです。




　ガネルの陣営を離れしばらく行くと、突如周囲が騒がしくなりました。

　丁度、この先にある橋を境にガネルの軍とアヒブの軍が対峙している様です。


　こちら側のガネル軍にはレンジャーさんやらパデュス族の兵士の姿がみえます。

　向こう側のアヒブ軍の方では、カルクが宙を舞い、例の大熊兵（？）やら巨大狼やらがこちらに睨みをきかせている状況。


　てか、両軍距離が近いですわね。

　いつバチバチの戦闘が起きてもおかしくない距離ですわよ、これ。


　で。

　そんな緊迫した状況下に、今おそらくこの世で一番空気の読めないへっぽこウォリアーは・・・

　殺気立つ軍勢の間をトコトコと通り抜け、シレっとその先にある橋を渡って行っちゃいます。


　ちょっとそこ通りますよ。っと・・・




　両軍を分かつ橋を渡り、アヒブ陣営へと入って行くへっぽこさん。

　後ろの方から、

　「おい！なんだアイツ！」

　「あれ？あいつカーマスリビアの翼じゃね？！」

　「どういうことだよ、あれ！」

　なーんて声が聞こえて来たような気もしますが、そんなのも無視です。


　そして次の目的は・・・このアヒブ兵士さんとお話するのね？




　とりあえず、へっぽこさんがここへ来るというのは、ちゃんと話が通っていたみたいですね。

　しかし、遅いと。

　いやーこれでも結構寄り道せずに来たつもりなんですけど。


　それよりキエナ様って誰ですか？

　また新しいアヒブのお偉いさん？




　てことで、今度はそのキエナ様に会いにアヒブ陣営奥深くへと向かいます。


　それにしてもアヒブ軍と来たら、まーたカイザーグリフォンとかまで連れて来ちゃってね。

　ん？アヒブズグリフォンかしら？

　どっちでも良いですけど。


　熊だの狼だのカルクだのグリフォンだの。

　使えるものは何でも使うスタイルっすか・・・

睨みあいの場

　さて、知恵の古木へと向かったダークナイトさんを完全無視して、サルンの境界へと向かうへっぽこウォリアー。




　その途中で何やら気になるものを発見。




　なんでしょう？これ。

　祭壇的なものか何かでしょうか？

　カーマスリビアでは見たこともない様な形式ですので、ベディルのものなんでしょうかね？




　そんな謎の建造物を前に、ふと足元に視線をやると・・・

　アルマジロが居ました。

　メディアなんかで見かけたやつと姿形は一緒ですが、黒いやつは初めて見ます。




　てことで（？）ボコボコっと。

　幸先よく生態知識を獲得出来ました。

　この時Sランクさえ頂ければ二度と戦う様なこともなかったでしょうが、Bランクではまだまだこの先もボコボコっとしていかなきゃいけませんね。




　ナビゲートに従いさらに進んで行くへっぽこさん。

　すると見たことのある兵士さんと出くわしました。

　明らかにガネルの兵ですわね。


　この辺りは確かに、カーマスリビアとオーディリタの境界みたいですが・・・

　こんなところまでレンジャーさんが来ているものなんですね？

　見回りかしら？




　しかし、目的地に到着してみると、そこにはさらに大勢のカーマスリビア兵の姿がありました。


　あれ？

　アヒブに保護されたというカプラスの娘さんに会いに来た筈なのに。


　改めて依頼を確認してみましたところ、レモリア指揮官に会うとなってましたね。

　てことは、間違いじゃないのか。




　とりあえずレモリア指揮官様とお話。

　
　ええ、ええ。

　確かにわたくしがその翼みたいな人ですけども。


　あら。

　アヒブと紛争中？

　戦闘は一時収まったとか聞きましたけど、まだ続いていたんですね？

　てことは、ここと向こうで睨みあっている様な状況でしょうか。




　そういうわけで、早々に立ち去られよ！と言われてしまいました。


　いやぁ・・・説明すると話が長くなりそうなんであれなんですけど・・・

　わたくし、この先に居ると思われるアヒブに用事があるんですよねぇ・・・




　しかし、不用意に進めばアヒブを挑発することになるかもしれん！


　でも、へっぽこさんが行く分には大丈夫だと思うんですけどね。

　多分、オペンシラ様が向こうのアヒブに話を通して下さっているんじゃないかと思うので・・・


　ま。

　ガネルの指揮官様を相手に、アヒブのオペンシラ様と知り合いなんで～とか、ぶっちゃけトークをする訳にはいかないんですけど。