族長現る!

しかし、一向に金目の物は出ません。
少しずつランクアップしていく各種生態知識取得だけが楽しみの地味な展開でございます。

所謂、お二人様向け狩場ですので、一人でチマチマやっている様ではお金だって大して得られません。
経験値効率だって酷いもんです。
自然、だんだんとダレてきます。

集中力を欠いてきたへっぽこさんは、戦闘後にこんなものに気を取られました。
月光石?
これまでにない新しい採掘物ですね。

てことで、周囲にトゥーロ族が居るというのにトンカン開始。
すると、ニッケル鉱石が掘れました。
ニッケルとはまた、新しい鉱石ですわね。

ついでにその場でニッケル鉱石をちょちょいと加工開始。
さらに関連知識を二つ程ゲットしておきました。
しかし!
こんな調子では何時までたっても

それからしばらく戦っていたその時。
なにやら、突如周囲が騒がしくなりました。
エリートトゥーロ族が侵入者を追っている・・・?
侵入者って・・・当然へっぽこさんすよね?
あら。
遂に追われる身になっちゃいましたか?

するとすぐ近くにどこからともなく<エリート>トゥーロ族が現れました。
しかも複数。
あいや。
こりゃちょっと不味い展開ですかね?
何せ相手はエリート様ですから。

へっぽこさんの前に現れたエリートトゥーロ族は、バーサーカーと杭戦士お二人。
見た目はその辺に居る連中と変わらない気もしますが、もしかしてヤバい攻撃を食らわして来るかもしれません。
なんてったってエリート様ですから。
てことで、こりゃ慌ててはいかんと慎重に相手の出方を伺います。

しかし、騒ぎはこれだけで収まりませんで。
エリートトゥーロ族の動きを観察しつつ、じっくりと戦っている間にさらにデカい野郎が現れました。
トゥーロ族の族長ウルトゥカって奴だそうです。
これは流石にヤバい!と思ったへっぽこさんでしたが・・・
エリートを退治できるか見ている・・・
あら。
とりあえず族長は見ているだけなんですね?
手下を倒せたら相手してやる。
って感じですか。そうですか。
ならば、ちょっと待ってて下さいな。
せっかく族長さん自らお出むかえして下さったのですからね。
不肖、このへっぽこなウォリアーがお相手してして差し上げようではありませんか。
その為にも、まずは目の前のエリートさん達をやっつけちゃいますからね~しばしお待ちを。
が。

あれ?
族長様はおろか、エリートさん達まで綺麗さっぱり消えちゃいましたけど・・・
目の前に居るのは沸きなおした普通の杭戦士だけ。
んん?
興味を失ったウルトゥカが姿を消しました・・・?
あ・・・ね。
そういうヤツね。これ。
ただエリートを片付ければ良いのではなく、ちゃっちゃと倒さないとダメなのね?
「お前よわい。ワシが出るまでもないわ!」
って感じっすか。
エリート如きに遅れを取る輩に族長様は興味なしってね。
・・・。
にしても、もうちょっと待っててくれても良かったと思うんですけど・・・
結構あっという間にお帰りになられましたね。
・・・随分気の短い族長様ですこと。

