質の悪い交渉術

すぐさまオーディリタへ向かうつもりらしく、桟橋で船に乗せてもらう様、交渉開始しております。
ですが、行き先が行き先だけに、船員さんも乗り気ではなさそう。

それでも猪突猛進ガールのこの方を止められる者などおりません。
あんたら、(オーディリタに)行ったことあるんしょ?
などと強引な交渉を展開するアタラクシアさん。

それを聞いた他の船員さんは驚くことしきり。
やっぱりこの辺りの船がオーディリタに行っているというのは、あまり公に出来ない事実なんでしょうね。

船員さんの反応を見た彼女はこの表情。
とにかく適当なところで降ろしてくれれば良いから。と強引に話を纏めてしまいました。

そんなアタラクシアさんの様子を見ていた闇精霊ちゃん。
堪らず(?)出て参りました。
何だと!?奴はオーディリタの地図が目当てで我々に近づいたのか?と少々不満げ。
多分・・・最初からそのつもりだったんでしょうね?
でもま、細かい理由は分かりませんが、アタラクシアさんにとってオーディリタの地図は、どうしても手に入れなければならない品物だったんでしょうよ。

ん?
その辺もっと詳しく聞け?
ん~
聞いても良いですけど、一体何を目論んでいるんだとか、包み隠さず話してくれますかね?

再びアタラクシアさんに話かけるへっぽこさん。
ですが、見当違いの返答を返してくる彼女。
私に惚れたのか?とか・・・恋人だとか・・・一体何をおっしゃっているのやら。

なんの話かと思えば、オーウェンさんをへっぽこウォリアーの恋人だと勘違いしているご様子。
はぁ?
何をどう考えたらそういう風な話になったんですかね?
そもそも、オーウェンさんはガネルじゃありませんし。
異世界アドヴィルから来たカプラスさんと人間の女性のハーフだそうですから。
・・・ま、そんな話はアタラクシアさんにとってはどうでも良いのかもしれませんけども。

しかし、危険を顧みずオーディリタへと救出に向かったのだからそう思うのも無理はない。という彼女。
そういう見られ方をしてしまうとアレなんですがねぇ・・・
大体がへっぽこさんは、あの場にオーウェンさんが居ると確定情報を持って行った訳ではありませんのでね。
まあ、とにかく恋人とかそういうのではないのです。

それにほら!私を置き去りにしてまで♪
ぐ。
これに関しては・・・アレです。うちの闇ちゃんがそうすんべと言ったものですから・・・

ああやっぱり!
貴方いま、はっきり言いましたね!
根に持ってる♪って!
おまけにきっと少々どころじゃないですよね?
相当根に持ってますわね!
てか、え?へっぽこさんにお客?
とか、ああだこうだと言う話に翻弄されている間に、ササっと居なくなるアタラクシアさん。
あ!ちょっとちょっと!
・・・
結局、何の話も聞けなかったじゃないっすか・・・

んで?お客って・・・パプーの兵士さん?
あ、そっか。
ブロリナ女王様が後で呼ぶっておっしゃってたんでしたっけ。

