狙われた英雄

ならば、その辺の話をもっと詳しく聞かねばなりません。

どうやらへっぽこなウォリアーがオーディリタに足を踏み入れてからの事は全て監視されていたらしく、ここまでの冒険は全てご存じな様子。
当然、オペンシラ様からカプラスの日誌を渡された事もご存じの様でしたが・・・それが何故偽物だとわかるのでしょう?

すると、日誌の最後のページを読んだか?と聞かれました。
あー。
大変申し訳ございませんが、手前どもの方では日誌の閲覧が許されてない(そもそも読めない)んですよ。
わたくしもね、日誌を渡されたのに中身が見れないなんて本当に変な話だとは思うんですけど。

で?
日誌の最後のページには、霧の島へ向かう案内が記されているんですね?
霧の島って何処だか知りませんが。
とにかくその島は、英雄の殿堂・・・?
そこにへっぽこさんを案内して・・・生贄に?!
なんですか、それ。

へっぽこさん、英雄の殿堂に導かれて剥製にされちゃうの?
えぇ・・・
さすれば、残酷な人生を送ることになるって。
そもそも、剥製にされちゃった時点で人生もク〇も無いじゃないですか。
嫌ですよ、そんなん。

で、とりあえずこの日誌は偽物で、へっぽこさんを罠にかける為のものだというのはわかりましたけど、ならば本物は・・・
やっぱり、オペンシラ様が持ってる?
それとも、その上司であるセペル様とやらが持ってる?

あら。
本物は行方不明ですか。
カーマスリビアから日誌を盗んだオペンシラ様は、また別の誰かに盗まれちゃったんですね。
もうね。錬金術師カプラス様の日誌って大人気じゃないっすか(笑)。
何がそんなに人気なのか、その辺りへっぽこさんにはさっぱり分かりませんけどね。

まあ、へっぽこさんには左程効果のないそんな日誌も、多くの方が必死になって求める物だと言うのはわかりました。
なので、英雄と呼ばれる人たちをおびき寄せる良いネタなんですね?
ですが、個人的にはそこまで興味がなくとも、結果的にへっぽこさんも日誌に振り回されている形になりますからね。
これはその通りなのでしょう。

しかし、へっぽこさんは生贄になってはダメ。と。
何故なら、ハドゥムの領域を実体化するのに必要な存在だから・・・
それが何かはわかりませんけど、あからさまにそんな物騒な領域を実体化させる必要ってあるんすか?
ああ・・・そうしないとハドゥムが倒せない的な話?
てか、その話は別としても、へっぽこさんが生贄になるのなんてお断りですけどね!

とにかく、全ては計算ずく。
セペル派の手によって踊らされていたに過ぎないと知らされるへっぽこなウォリアー。

だからと言ってこれが不思議なもので。
「おのれ!セペルの野郎め!」とはあまりならないんですよねぇ。
なんというか、あまりに現実離れしたお話ばかりなんでね。実感がないといいますか。
そりゃ、いざ剥製にされちゃいますよってな状況が目の前に来たのならば、へっぽこさんでも怒っちゃうと思いますが。

ついでに、こんな称号も頂けましたよ。
盛大に騙されてました!って意味の称号なんて、バ〇がつける称号みたいなものだと思いますけど。
しかしまぁ・・・へっぽこさんを生贄にねぇ・・・
そうした計画の後、セペル様ってのは最終的に何処を目指しているんですかねぇ・・・?
まさか、ハドゥムの力を利用して世界征服でもしてやろうってか?
もしそうならばセペル様ってのはワールドクラスの馬〇ですよねぇ。
だって、そんなん上手く行くわけないじゃないっすか。
・・・上手く行くわけないって言葉に特に根拠は無いんですけども。

