赤の魔力
現在の様子はと言いますと・・・

地べたにのたうち回りなんだか大変苦しそう・・・
見るからにただ事ではございません。
クゥゥ・・・とか言ってますし。

それもこれも彼女の身体に纏わりつく、この赤い魔力が苦しみの原因の様ですが・・・
これは一体・・・

と、その赤い光について何かを思い出すへっぽこさん。

それは、タリバルの糸を訪れた時に目にした光景。

謎の光の柱を前に、何やら魔力を行使するアイネルを名乗るガネル・・・

アタラクシアさんに憑りついたこの赤い魔力は、あの時見た物と同じなのではないか?と。
今思えば、セペル派の集うタリバルの糸で行われていた謎の儀式。
堕落の力に憑りつかれたセペル派と今まさに堕落の道へと引きずり込まれてようとしているアタラクシアさん。
これが無関係とは到底考えられない事であります。
だからと言って、へっぽこウォリアーには何の手立てもありません。
只々、苦しみ悶えるアタラクシアさんを前にどうすることも出来ず、立ち尽くすしかありませんでしたが・・・

その様子を見ていた燃やす者ペネルナさんが口を開きました。
ペネルナさんは、イニックスに仕える身?
イニックスってのは、なんか神聖な炎とかって話でしたわね?

元はアヒブだったというペネルナさんも、今はオムア様だとかそっちの関係者の方なんですね?
へぇ。

んで、長年堕落者を見てきたペネルナさんによると、堕落者は同じ様に堕落した者を攻撃しないそうな。
・・・。
堕落者だらけのこの森をフラフラと徘徊していたアタラクシアさん。
ってことは・・・
もう既に?!
えぇ・・・。

ここ最近(?)、誰かが意図的に堕落者を増やしているというペネルナさんでしたが、正直今はそんなんどうでも良いですわ。
どうせセペル派の野郎どもが何かしらの悪だくみを続けているって所なんでしょうから。
それよりもアタラクシアさんですよ。
なんていうか、そのペネルナさんの青い光みたいので何とか出来たりしないんっすか?

