彼女を堕落させた張本人

いやでも、まだボーっとしている感じですかね?
どうやってここまで来たのかって・・・
そりゃもちろん、貴方自身のおみ足で歩いて来られたんだと思いますけど。

苦しむ姿を見せたのが恥ずかしいとおっしゃる彼女でしたが・・・
私を捨てた?
なんですかその、誤解を招く様な言い回しは。
捨てたもなにも、一緒にカプラスの日誌を追おうZe!というわたくしの提案を秒でお断りなさったのはアタラクシアさん、貴方じゃありませんか。

・・・幸い?
あれ?
これってもしかして・・・
アタラクシアさん。貴方、日誌が偽物だとご存じでした?

いやいや、なんとも有るとか無いとかそういう話ではなくてですね。
日誌が偽物だと知っていた(のに黙っていた?)のかなー?って。
てか、やっぱりベディルがいばらの森に入るのは危険な事なんですね?
だから近づかない様にしていたのに!って、なのに何故来ちゃったんですか?

あ・・・れ?
もしかしてこれ、へっぽこさんのせい?
あああああ・・・
何と言いますかですね。
全てはうちの闇精霊の野郎が企てた事でございまして。
へっぽこさんはそんなの良くないよ!って散々言ったんですけど。
うちのバ〇精霊が全く話を聞かなくてですね。
なんというか、その・・・
大変申し訳ございませんでした。
ごめんなさい。

でも、へっぽこさんを痛い目にあわすために追いかけてこられた訳ではないようですね・・・?
ちょっと安心しましたよ。
でも・・・
そのせいでアタラクシアさんは堕落者予備軍に・・・

こういう時に限って闇ちゃんは全く出てきやがりませんが。
ちゃんと姿を現して、地面に頭を擦り付けて謝罪すべきなんじゃないの?闇ちゃん!
あと、アタラクシアさんの堕落をどうにかしないと!
と、騒いでみても一向に現れないうちの闇ちゃんでしたが。
ここでアタラクシアさんが・・・

え?
そんな・・・
未練はないだなんて縁起でもない事言わないで下さいよ。

死が近づくって・・・
現状、完全に堕落から脱した訳ではないとアタラクシアさんも分かっているんですかね・・・
いやでも、ほら。
アヒブが開発した治療薬ってのが存在する(らしい)んで・・・
それには、苦悩が眠る墓って入場すら困難な場所に行かなきゃいけないとかって話なので・・・
端的に言って状況は絶望的なんですけどね。
までも、何かしら治療薬を手に入れる方法があるかもしれませんし。
だから・・・そんな投げやりみたいな事をおっしゃらず・・・ね?
・・・。

