奴隷との約束

借金の内容は内緒。
契約に関する話には食い違いが出る。
そして、強引なまでの泣き落とし作戦。
こんなんで誰が彼のことを心から信用するでしょうか?

しかし、そんな彼を信用する人物がここに居ました。
へっぽこさんです。
我ながら信じられない様な話ではありますが、他に選択肢がございません。
まるで仏の様な慈愛の精神を持って彼に接するしか道はないのです。

ぶっちゃけ、今の時点で信用する気など、へっぽこさんの心の中にはほぼ無いのですが。
物語の流れ上、そういう風に言うしか方法がないのです。

ですが、信用すると言った途端、依頼完了。
いずれもう一度だけ助けてくれ?
今は、何もしなくて良いと。
あらー。
どんな無茶な依頼をされるのかと変に身構えましたが、取り越し苦労でしたね。
でも、待てよ?
いずれ・・・ってのがね、ちょっと引っ掛かります。
なんだか、大変な約束をしてしまったんではないですかね?これ。
今はそれが何なのか、一切わかりませんけども。
だから尚の事不気味に感じるところでございます。

とりあえず、アジェルリンさんの一件は終わったという事で、依頼完了と同時に称号が得られました。
人権運動者・・・。
そう言った方面の活動家になる予定は無いんですけどねぇ・・・。

というわけでございまして、本来目指したオーディリタ未踏の地、オルン渓谷方面へと再び進みだしたへっぽこさん。
デリモル農場を出て北へしばらく行ったところで、街道脇にこんなものを発見しました。

こんな所に・・・教会?
いや、普通にお屋敷かもしれませんけども。
もしかしてこれ・・・探しているアタラクシアさん一派の隠れ家だったりします?

街道から建物まで、しっかり道も整備されています。
これは・・・やっぱり隠れ家か?と期待が膨らむところです・・・
が。

あれ?
そこにいらしたのは、ベディルの方々とは似ても似つかぬ
ゴーレムハンター?
ここは冒険者達の拠点ですかね・・・?

