商団員になりすます権利

いよいよ、最後の試練へと向かう事になりました。

カリチャー親方様は契約も終わりに近づいたなんておっしゃてますが。
なんか契約なんてありましたっけ?
アヒブの方々と口利きしてくれる代わりに、3つばかり仕事をこなせという話だけだったと思うんですけど。

とにかく、そんな最後のお仕事は・・・
ナディア・ニッキーさんに親書を渡してこい?
ああ、その方なら先日お会いしましたよ。
奴隷競売人の方ですよね。
で、その方に親書を渡すだけ?
最後だけ嫌に簡単なお仕事ですわね。

と、簡単すぎるお仕事に不思議そうな顔をしていましたところ、俺は心が広いんだなんて親方様の謎アピールが始まりました。
へぇ。そうですか。
ま、こちらとしては、こんな簡単なお使いでお仕事がひと段落するのならばそれでいいですけど。

てか、失敗しようのないお仕事だからでしょうか。
この依頼が出された時点で、親方様はへっぽこ家門を庇護してくれるというお約束をして下さいました。
あらあら。これはこれは、どうもありがとうございます。
でもま、既にオウダー女王様から祝福を得てしまっているので、現時点であえて商団のお力を借りる必要は無いのですけれども。

商団からの最後のお仕事はお手紙の配達だけということで、この仕事はそのまま当家シャイさんにお任せ。
ナディア・ニッキーさんのところへと向かってもらいました。

やっほー?!
ナディアさんてそんなキャラでしたっけ?
小さなシャイ族相手ではちょっとテンションが変わるんでしょうか?
えっと・・・先日奴隷契約書の件でお伺いしたへっぽこウォリアーと同じ家門メンバーでございます。
カリチャー商団親方さまからの親書をお届けに参りましたー。

こうして、親書の内容を確認したナディアさんにより、へっぽこ家門は街での円滑な活動を許される事となりました。
具体的に何がどう変わったのか、良くわかりませんけども。

この依頼完了と共に称号も獲得。
カリチャー商団員?
いやいや、へっぽこさんは商団に入るつもりはありませんけど?
ああ、一応形だけですよね?
そもそも、3つ仕事をこなすことが出来れば、商団員になりすまさせてやるって話でしたっけ。

で。
カリチャー商団員を騙る権利を得たところなんですが、一連のお仕事はこれで終了。
ちょっと残念。

