自発か強制か

囚われの身だった筈のブロリナ女王は、混乱に乗じて逃げ出したのではなく、逃がされた。
もちろんこの記録が真実であるという証拠は何処にもありませんが、オウダー女王により連れ去られたと聞いた時よりも、ブロリナ女王のオーディリタでの生活は当初とは全く違う印象を受ける話ばかりが聞こえてきます。

堕落者問題に関する研究への協力も決して強制などではなく、もしかしてブロリナ女王が自発的に行ったものなのではないか?と見えてきたりもします。
実の姉妹の様だったとされる若き日のブロリナ女王とオウダー女王。
捕虜として連れ去るという強引な形を取りましたが、実はオウダー女王がアヒブの窮地を救ってくれる様ブロリナ女王に頼んだのではないか?とも思えてきます。
ですが、そうなるとやはりキャサリン姫の一件が引っかかるのも事実です。
いくらかつて姉妹の様な間柄だったとは言え、妹姫殺しの頼みを受け入れるでしょうか?
それさえも越えて、ブロリナ女王はアヒブを襲う堕落の脅威から人々を救おうと考えたのでしょうか?

真実はブロリナ女王だけが知っている。
思えば、これまで色々な話をして下さった女王も、虜囚時代の事はそれほど詳しく語ってくれたわけではありません。
当時の女王の状況を考えれば、不用意に詳しく話を聞き出す訳にもいかないと思っていましたが・・・

より一層、虜囚時代のブロリナ女王の姿に色々な疑問を感じたところですが、ここでヒズナックさんのお話は終了。
あまり長居すると怪しまれるってですか。
多分ですけど、これほど目立つ大剣男と少しでも絡めば、既にどこかで監視役の方に見られている状態だと思いますけどね。

それよりも。
オウダー女王がへっぽこさんを探してる・・・?
あら。
・・・。
もしや、ハドゥムとの決戦の準備が整いましたよ!てな感じだったりします?
ああ、こりゃ大変。

てことで、ヒズナックさんと別れ、急ぎ城を目指すへっぽこさん。
ヒズナックさんから話を聞こう!という依頼の完了報告先がオウダー女王の宮殿になっているのはちょっと変な感じですけど、話の流れ上仕方ないですわね。

それにしても、キャサリン姫の一件の後、ブロリナ女王とオウダー女王の関係ってどんな感じだったんでしょうか?
色々な点が疑問に思えます。
かといって、お二人の女王がそれぞれへっぽこさんに詳しくお話して下さる感じでもないでしょうし・・・
へっぽこさんが真実を知れる日は来るのかしら?

