ルシオの仇
目的の製造書を持つその方に会いに、邸宅出て屋外へ。

で、この方が紹介されたカントリアさん。
あれ?人間奴隷の方?
しかも、カリチャー商団の人間管理官だそうですよ?
酔っぱらってもいなさそう。
てっきりルビエンさんと同じで、飲んだくれている方かと思ったんですが、どうも違う様ですね。

で。ご挨拶を済ませたところで、不意にこんな話題をぶっこまれてしまいました。
ああ・・・芸達者なルシオさんのお知り合いですか。
ほう・・・。

あらま、やっぱり。
予想はしていた事ですが、カリチャー商団の中ではへっぽこさんは良く思われていない様ですねぇ。
金塊を横取りした不届き者ってな話になっているみたいです。
でもね。
あれはちゃんと交渉の末にまとまった話ですのでね。
それに言い訳させて頂くと、ルシオさんを軽く揺さぶれって提案したのは、うちの闇ちゃんなんでね。
へっぽこさんは、そんなんやめたほうがいいって思ったんですけどね。

まぁ・・・そんな言い訳通用しませんか。そうですね。
でも、天罰は闇ちゃんの方に下すようにお願いしますよ。

そうそう。お仕事なんです。
デリモルさんのお使いでね。
ルシオさんの話を出された時にはこりゃ面倒なことになったなと思ったんですけど、カントリアさんが意外と話の分かる方で良かったですよ。

前言撤回。

ああね。
完全にへっぽこさんに一泡吹かせてやろうって気満々ですよ。
こりゃ本格的に面倒な感じになってきましたねぇ。
どうしましょうかねぇ・・・

でも・・・おや?
何か提案ですか?
ここにいる困っている人間奴隷さんたちを助ける為に・・・

代わりに仕事をしろ?
ほう。
で?
この提案を断ったらどうなりますかね?

製造書を破って、困っている人間奴隷に罪をなすりつける?!
困っている人を助けたいのか、ク〇なのか良くわからんお人ですねぇ?

