司令官の証言

　オペンシラ様に促されるまま、セペル派の真実とやらをお伺いする為、司令官アリエン様を訪ねるへっぽこウォリアー。




　しっかし、真実が何であろうが、他種族を洗脳してみたり、奴隷を生贄に捧げてるなんて話が出たりする団体ですからね。

　根本的な印象の悪さは拭えないと思うんですけど。




　そんな印象の悪さはアリエン様も自覚していらっしゃった様で。

　お前には我々が狂人に見えているんだろう？なんて事をおっしゃいます。


　ただ、力を追い求める狂人・・・？


　うーん。

　そこまで極端な見方はしていませんでしたけど・・・一体何を目的に活動なさってるのかね？とは思ってましたよ。

　オウダー女王に反旗を翻すにしても、何かしらの理由があるんだろうなぁ。と思ってましたし。


　ま、その理由や理屈をへっぽこさんが理解出来るかどうかはまた別の話ですけど。




　するとその理由（？）を話始める彼女。


　カーマスリビアとオーディリタを欺いた二人の女王の話を聞いて、今と同じ物の見方や考え方が出来るか？

　そんな事をおっしゃいました。


　？

　そもそも、この二人の女王って誰を指しているんですかね？

　現在の話？それとも過去の女王様の話？




　セペル派がオウダー女王に反旗を翻したって話をするって事は・・・


　問題の女王の一人はウィオレンティア・オウダー様。

　てことは、もう一人は自動的にブロリナ・オーネット様って事になりますか。


　合ってます？




　おお。へっぽこさん正解。


　にしても、カーマスリビアとオーディリタを欺いた二人ってどういう意味？


　それを今はなしてるだろう！ってですか。あい、すいませーん。


　オーディリタへと拉致されて来たブロリナ（当時姫）を見て、アリエン様はムカムカしていらっしゃったと。

　ああね。言うなれば、当時から敵軍のトップに近いお方ですからね。ブロリナ姫は。


　で。そのブロリナ姫を拉致してきた理由が・・・堕落者を救うためだったと。

　ああ・・・オウダー女王には最初からそんな目論見があったんですねぇ。




　アヒブとしては顔も見たくない存在だったブロリナ姫ですが、やがては力を使い果たして死んでいくだろうと思っていた訳ですね。

　だから我慢すっか！と。


　・・・。

　それが無かったらこの方、即座にブロリナ姫をブチこ〇しに行ってる勢いですわね・・・




　そして、遂にはアリエン様が思っていた通りの展開を迎えたと。

　でも・・・女王のいばらの密室で・・・？


　密室で何さ？


　てか、そもそもそのいばらの密室って何処？何するところ？

情を挟む余地はなし

　不意に真実を話すと言い出したオペンシラ様。




　ですが、そう言われましてもへっぽこさんの正直な気持ちとしては・・・信用出来ませんよねぇ？

　また何か適当な上手いこと言って、へっぽこさんを操ろうとしてるんじゃないのか？ってね。


　まあ、何をおっしゃるのか、一応聞いてみますけど。




　まずオペンシラ様がおっしゃったのは、カプラスの日誌を盗んだのはカーマスリビアの英雄、つまりへっぽこさんの仕業なんじゃねーの？という疑いがあったという事。


　えー？！

　へっぽこさんの全然知らない所で、酷い疑いをかけられていたんですねぇ・・・

　へっぽこさんはそんな事しませんよぉ・・・

　大体、いまだにそのカプラス日誌の価値とかって、いまいち良くわかっていない人ですからね。




　でも、へっぽこさんの動きを見ていたら、到底盗んだ犯人とは思えなかったと。


　そりゃそうですわ。

　盗ってませんもの。


　以前、オペンシラ様に手渡されたカプラス日誌が偽物だった事も、いばらの監視者さんに教えて頂いて初めて知ったくらいですからねぇ・・・。


　まあ、結果としては本人知らない間にへっぽこさんの疑いは晴れたって事ですか。




　てか、それだけカプラス日誌を取り戻そうと綿密に計画をし、実行してきたと言いたい訳なんですね。

　オーウェンさんをオーディリタにおびき寄せたのも計画の内。


　あれ？

　てことは・・・へっぽこさんが日誌を盗難したんじゃないかと疑われたから、オーウェンさんも巻き込まれてしまった感じ？


　あらぁ・・・彼女にはなんか悪いことした気が・・・


　・・・。


　いやいや。

　へっぽこさんは悪くないっすよね？勝手に疑ったセペルが悪い。


　そんな事より、オーウェンさんにとってオペンシラ様は乳母だと聞きましたが。

　他の誰より幼い頃のオーウェンさんを知るオペンシラ様がそんな計画に加担するとは・・・




　情はない。


　あっ・・・そういう感じっすか・・・

　そりゃね。そんな恐ろしい顔面をしている方が情もへったくれもないですわよねぇ・・・




　ここまで話したオペンシラ様は、話を突然へっぽこさんに振ります。


　急に「どうだ？」とか言われましても・・・


　次はあなたの番？

　へっぽこさんに何か聞きたい事あります？


　てか、正直に話す言っても、大したお話して下さってませんよね？

　全て計画通りだったか何かはしりませんが、なんでカプラス日誌が必要なのか？とか。

　そもそもセペル派って何をしようとしてる人たちなのか？とか。

　その辺、一切説明して下さってませんからね。


　その状態で今度はお前の番だ！とか言われましても・・・




　しかし、オペンシラ様はへっぽこさんに何か話をして欲しかった訳ではなかった様です。


　ここまでの話を聞いた上で、お前はどんな決断をするのか？

　どっちの味方になるんだ？とその答えを欲していた様なのです。


　・・・。

　そりゃ、オウダー女王を完全に信じる訳ではないですけど・・・

　それ以上にセペル派は胡散臭い印象なわけで。

　そんな状態から中途半端な話を聞かされただけで、どっちに付くんだとかとか言われましても・・・




　その為にセペル司令官アリエン様の話を聞いて判断しろってですか。

　ああね・・・。


　しっかし、そのアリエン様だってまともな話をして下さるとも限りませんからねぇ。

　へっぽこさんの疑問が一気に解消するようなお話を司令官の口から聞けるんでしょうか？

交渉の行方

　へっぽこなウォリアーは、セペルの傭兵である！

　今更そんな都合の良い立場表明をしながら、オペンシラ様と対峙するへっぽこさん。

　とりあえず、何か情報を引き出そうと交渉開始してみます。




　が。

　具体的にどんな話をすれば良いのやら、へっぽこさんにはさっぱりです。

　この計画を立てたのも闇ちゃんなんですから、彼が出てきて話してくれればいいのに。


　ですが、そんないい加減な状態でも、適当に話した事が何やらオペンシラ様の興味を引くことに成功した様です。

　あらま。こりゃラッキー




　が。


　貴様、調子の良いこと言っているが、偽のカプラス日誌に騙されなかった事も、オウダー女王から祝福を受けた事も。

　あたしらみーんな知ってんだけど？


　ですって。

　すべてバレテーラですよこれ。


　てか、オウダー女王をつかまえて詐欺師女王とか言っちゃってるのも凄いんですが、何より凄いのはへっぽこさんに偽のカプラス日誌を掴ませて、命を奪おうとした本人がしれっとその話をしている事ですよ。


　人を殺そうとしておきやがりながら、今や開き直りですか。

　はぁー。すんごいお人ですわね。




　てことで、今更色々知らないフリをしても無駄だぞ。と。


　・・・。

　あれ・・・？作戦失敗じゃないっすか？これ。


　ちょっと闇ちゃん！どうなってんの！

　君の作戦まったく通じないんですけど！




　場の空気が相当嫌ーな感じになったところなんですが。

　それでもオペンシラ様の話は続きます。




　カーマスリビアの英雄だとか、乱世に華咲く英雄だなんてね。

　これってへっぽこさんをおだてようとしてるのかしら？


　でも、今更へっぽこさんをおだてる理由もないか・・・




　でも、カーマスリビアの英雄であるお前は、なんやかんや生き残ってここに居る・・・

　その実力はオペンシラ様としても認めざるを得ないと。


　実力ってか・・・タイミングよく周りの方に助けられてきた結果でしかないと思うんですけどねぇ・・・


　それと、このオペンシラ様の言い方的には、英雄と呼ばれる者が本物かどうか、偽のカプラス日誌をくれて試してみた！という感じにも受け取れますよねぇ？




　するとここで、オペンシラ様からびっくり仰天発言が飛び出しました。


　へっぽこウォリアーを英雄として認め・・・真実を話そう・・・？


　・・・マジで言ってんの？


　いやいやいやいや。

　そうですか！そりゃ助かります！なーんてなるわけないっしょ。

　どう考えても怪しい・・・ですよねぇ・・・


　大体が、相変わらず顔面がおっかねーでございますのよ。

　そんな顔で真実を話すとか言われましてもね・・・


　にしても、オペンシラ様の真意とは・・・？

オペンシラ様との交渉

　トゥーロ族の未来の為にもこの世を救う為（？）にも、ツンクタの歌奪取を依頼されたへっぽこウォリアー。




　ここで闇ちゃん登場でございます。


　・・・出てきていきなり文句ですか？


　何事もへっぽこさん頼りってのも聊かあれなんですけど、まあこれもへっぽこウォリアーに降りかかるさだめなのかなと。

　とりあえず、頑張ってみようかなとは思っているんですけど。




　で、闇ちゃんの言うことと言えば・・・

　セペルの傭兵なんだから、上手いこと煽ててやれば、相手方に一泡吹かすチャンスがあるんじゃないか？


　・・・。

　
　あのー・・・闇ちゃん分ってます？

　セペル派って、へっぽこさんを訳のわからない島へ誘って、そこでへっぽこさんを葬ってしまおうと企んでいたんですよ？

　そう考えれば、セペルの傭兵って言葉だってある意味おべんちゃらな訳ですよ。


　煽てて上手く利用しようとしていたのはセペル派が先な訳で・・・

　いまさらこちら側からのおべっかが通用する相手ではないと思うんですけど？




　なんだ。ちゃんと覚えているじゃないですか。

　偽のカプラス日誌を渡し、へっぽこさんを亡きものにしようと企んだのはそのオペンシラ様なんですよ。


　・・・ま、でもそのオペンシラ様と交渉するしかないですよね。

　ツンクタの歌とやらを手に入れるには。




　依頼説明には、一時は友好的だった～なんて書いてありますけど、オペンシラ様を含めたセペル派が友好的だったと思った事は一瞬たりとも無いんですけどねぇ・・・。

　そもそも、オーディリタに来る時点で、アヒブに対する警戒心は絶好調でしたし。


　故に、偽のカプラス日誌を掴まされ命を狙われたとて、やっぱりね！程度で驚きはしなかったんですけど。




　とにかく、次に向かうべき場所は、いばらの森エリアにある廃城です。

　あそこにオペンシラ様もいらっしゃいましたのでね。




　とは言うものの、しばらく行っていなかったものですから、今もオペンシラ様がそこにいらっしゃるのか少し心配だったんですが。

　今も以前と同じ場所にいらっしゃったので少し安心しました。




　で。

　まるでラスボスの様な不気味なオーラを纏うオペンシラ様と再会。


　いきなり、

　セペル様が苦労して育てた森を台無しにしやがって・・・

　なーんて怒られてしまいましたが。


　・・・。

　へっぽこさん、特に何かした憶えはないんですが・・・

　セペル様が育てた森ってどこの話？

　ツンクタの森？

　それにしたって、責められる謂れは無いんですけど・・・


　最初からなんだか雲行き怪しい展開ですわね。

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Song of ツンクタ

　トゥーロ族を取り巻く絶望的な状況を知った副族長カルテール・タンクタさん。

　しかし、彼の心は完全に折れてしまった訳ではありません。




　今を逃せば二度と取り戻せないであろうツンクタの未来を守るため。

　セペル派やトゥーロ族長と最後の戦いへと向かう決意を固めた様です。


　どうでも良いですけど、へっぽこさんの呼び名は燃やす者の影じゃなくて燃やす「月」の影っすよ・・・？




　しかして、敵に打ち勝つ方法は？

　セペルの野望を打ち砕く為には・・・


　やはり、それにはまずトゥーロ族長ウルトゥカを倒さなければならない。と。


　そうすれば、セペルに操られているトゥーロの仲間も正気を取り戻し、再び種族一丸となってセペルと戦えるってな話ですね。

　なるほど。




　で？

　トゥーロの族長ってツンタの種が選ぶの？

　種が族長を選ぶ・・・？ツンタの種って一体なにさ？




　しかし、族長を倒すと言っても、今やセペルでなければ族長を呼び出せない・・・。

　ああね。

　一応、トゥーロ族の大将ですからね。

　用もないのにその辺フラフラしてませんよねぇ？


　ま、へっぽこさんは何度も会ったことあるんですけど。

　今回の場合そういう話ではない？

　ああね。失礼致しました。




　ならば、どうやって族長ウルトゥカを倒すおつもりか？

　なんか良い作戦がありますかね？




　すると即座に一つある！とおっしゃる副族長。

　おお、おお。

　流石トゥーロの未来を背負う反族長派の大将ですわね。


　族長ウルトゥカを呼び出したくば、ツンクタの歌があればいい。


　・・・。


　種の次はお歌て？？？？

　なんのこっちゃかわかりませんが、そのお歌さえあれば（歌えば？）、それを族長は無視出来ないと。

　ほほー。




　でも、肝心のツンクタの歌はセペルにあげちゃった！


　それってダメじゃん。





　だが、ツンクタの歌さえ手に入れられれば・・・


　なるほどね。


　で。




　こういう展開になるんですね。

　やっぱり歌奪還はへっぽこさんの役目だぞと。


　まあね。

　今動けそうな人間はへっぽこさんだけですからねぇ・・・


　「俺が将来族長になった暁には、この恩は忘れんぞ！」ですか。


　でもね。

　族長はツンタの種が選ぶんでしょ？


　普通に考えれば副族長であるタンクタさんが次の族長に選ばれるとは思いますけど、もしかしたら・・・

　種がノタンタさんを選ぶかもしれないじゃないですか（笑）