三つ目の材料

が。
実は、この後も黒い瞳さんとラフィーさんの間で言い争いが勃発しまして。
交わることのない双方がそれぞれの主張を言い合う泥試合。

ま、アヒブの意見としては、無念の沼に残されていた記録にもあるように、古代オルゼカの血塗られた歴史が諸悪の根源だって話みたいなんですけど。
実際に記録は見てきましたけど、今のへっぽこさんにどちらの見解が正しいかなんて判断出来ませんからね。
とにかく、オルゼカの血を引くラフィーさんの意見など聞くに値しない。
そして、自由にする訳にもいかない。って処分は曲げるわけにはいかないみたいです。

てことで、ラフィーさんに対する処分は粛々と実行されるのみでございます。
で?
へっぽこさんの次のお仕事はお手紙配達?
ラ・オデル・・・?
ああ、前に一度行ったことありますよ。
謎の、ラ・オデルさんの居たところね。

そして、不均衡な宝石を作るための三つ目の材料については、オルガリシさんという方が知っているそうな。
・・・。
ラ・オデルさんの所に野蛮人らしき人なんて居たかしら?

ん?
その野蛮人さんは今、シリー・チェルアさんの所で働いてる?

シリー・チェルアさんっていばらの森近くの警戒所に居た方ですよね?
ああ。
あそこの名前もラ・オデルでしたか。
行くのは、拠点管理人のラ・オデルさんの所ではなく、ラ・オデル警戒所の方ね。
了解、了解。

てことで、ずいぶん前に一度行ったきりのラ・オデル警戒所へと移動。
多分、いばらの森あたりからは一番近くの修理出来る場所ですけど、結局今まで一度も利用していませんねぇ。
修理・・・鍛冶屋・・・
あら?ここで働く野蛮人さんって、もしかしてあの鍛冶屋さんの事かしら?

ま、とりあえずヴェルティエリート団長、シリー・チェルアさんにお手紙のお届けです。
結局(?)材料を二つ目まで揃えてきたな?
ええ、ええ。
なんとか揃えてきましたけども・・・
これって、へっぽこな野郎など微塵も期待されてなかったって意味かしら?

