アイネルの生き残り

　さてと、打倒ハドゥムの任務からは脱線してしまいますが、以前お会いしたラ・オデルさんがカーマスリビア先代女王アメリアの精鋭軍、アイネルの生き残りだと聞かされれば、再度お会いしてみなくてはなりません。




　交渉人シルカーさんのいらした場所から、南西方向。

　深き夜の港やいばらの城などを見下ろす場所、ラ・オデルエリアへと移動。




　この日も相変わらず、拠点管理業務を行うラ・オデルさん。




　ただ問題は、彼女が見えるか？と聞くカーマスリブはどこを探しても無い事です。


　大体ここ、オーディリタですから。

　確かに、ラ・オデルさんの目の前にはでっかい木がありますけども。

　しかしそれは、どこからどう見てもカーマスリブとは似ても似つかぬただの大木なのでございます。


　そう言えば・・・もしかして目が見えていないのかしら・・・？




　もし、彼女が視力を失っているのだとしたら、誰が現れたのかなど全く分かっていない状態なのかもしれませんが。

　それでも無慈悲に、こんなどストレートな質問をぶっこんでしまうへっぽこさん。




　すると、怒らせちゃいました！


　あらぁ・・・

　アメリア女王を呼び捨てにするとはなんと不届きな！！

　ですって。

　こりゃ御もっとも。


　ただ、ここから推察するに、やはり彼女はいまだ黒い花の女王を信奉しているのだという事が伺えます。




　そして、怒りに震える彼女は、へっぽこさんには良くわからない話をペラペラとお話しして下さいました。


　粛清の夜？

　精霊ポールって誰？




　そしてもう一度、アメリア女王に対する無礼に怒りをみせる彼女。


　（正気じゃないのか、言葉がひどくいったりきたりしている。）


　・・・これって誰の感想ですか？

　正直な話この世界では、話がひどくいったりきたり（笑）するのは、日常茶飯事ですからね。

　このくらいじゃへっぽこさんは驚きませんよ？


　それはさておき、やはり交渉人シルカーさんが言っていたとおり、彼女は正気を失っている感じなんでしょうか？

　だから、ありもしないカーマスリブが見えているの・・・か？




　こんな感じで、かなりコミュニケーションに問題が発生している状況ですが、へっぽこさんは容赦しません。

　さらに突っ込んだ質問をねじ込んで行っちゃいます。


　ここに来た目的。

　要するに、シルカーさんが言っていた、アメリア女王からブロリナ姫を消せという命令があったのは本当の事なのかって話です。


　ま、普通ならば正体不明の外国人ウォーリアにそんな機密を漏らすはずもないと考えますが・・・




　えぇ・・・

　なんか予想外の返答が帰ってきてびっくり。


　なんかテンションおかしくないっすか？

　また怒っちゃいました？


　あれ？

　でも、黎明の光って・・・


　オーディリタの地で白い天使と呼ばれた当時のブロリナ姫の事を黎明と表現したりしてましたよ・・・ね？

　その光を消せって・・・




　ああ・・・。

　流石精鋭軍アイネル。

　女王陛下直々の命令は今もはっきりと記憶していらっしゃる様ですね。


　ま、ペラペラしゃべっちゃうのは問題ですけど。

　てことはつまり、やっぱり正気じゃないみたいっすね。


　しかし、ここで注目すべき点は、「二度と玉座を狙えないように」ってとこでしょうね。

　ブロリナ女王って、一度玉座を狙い、失敗した過去があったんでしょうか？

　それとも、ただあらぬ疑いをかけられていただけなのか・・・？


　ま、どちらにせよ今確かなのは、アメリア女王を廃位させ、現在女王になっているのはブロリナ女王って事実だけですけど。