邪魔をするなと言われる程に・・・

　遂に自分らの悪だくみを隠すこともしなくなったモンジュール・アイネルさん。

　結局彼女は、セペル派なのか何なのか、肝心なところは一切話してくれませんが。

　とにかく、へっぽこウォリアーに余計な真似はするなよ？と牽制して来ているのは確かです。




　と、その時。

　へっぽこなウォリアーはある事に気が付きました。


　モンジュール・アイネルの行使する魔力。

　あの赤い光は、アタラクシアさんを堕落させたあの魔力だ！（断言）


　ま、似てるっちゃ似てますけど。


　仮に同じものだとしても、モンジュールさんが何故その赤い光を操れるのか？

　操れるとして、具体的にその赤い光で何を行っているのか？不明ですが。


　とにかく、その辺について無駄な質問に終わる気しかしませんがお尋ねしなければならないでしょう。




　すると帰ってきたお言葉は・・・


　肥溜めに落ちた三流ダークナイト？


　今の時代、農業従事者でもない限りは肥溜めなんて言っても何のことやら分からない人が多いのではないかとおもうんですけど？

　それはともかく、アタラクシアさんに対するとんでもない暴言が返ってきましたよ。


　これはちょっとね・・・。

　アタラクシアさんとは色々ありましたけど、なんやかんや彼女はこの世界を救うべく一所懸命戦っていた御人ですからね。

　そんなアタラクシアさんを侮辱するとは。

　いくら「真：聞こえないフリ」スキルをマスターしているへっぽこさんでも、ちょっとカチンと来てしまいますわよ。


　しかも、罠にかけたのは自分（我々？）だ！みたいに言ってますよ？




　挙句の果てには、へっぽこさんの後を追うハエを追い払ってやったんだから、感謝しろよ？とまで。


　うーん。

　そろそろ、このく〇女をぎゃふんと言わせてやらなきゃいけませんかねぇ・・・？




　しかし、言いたいことを言い終えたモンジュール・アイネルさんは、勝手に沈黙。

　これ以上、へっぽこさんの問いに答える事はありませんでした。


　文句があるならデシア・モルダさんに言えって感じですかね？

　好き放題キレちらかしておいて、本当に何という輩なのでしょう？




　ちょっとちょっと！

　あそこのアイネルさん、態度悪いんですけど～？

　と、デシア・モルダさんに詰め寄ってみましたが。


　ああね。

　よく考えたら貴方もセペル派ですものね。

　まともな返答が頂けるはずもございませんわね。


　その、新たに迫りくる黒い月って何さ？

　ハドゥムによる浸食の事？

　だったら、あなた方も滅びるんじゃないの？




　しかし、そんなへっぽこさんの問いかけも、訳のわからない話ではぐらかされてしまいます。　




　ついでに、聞いてもいない犯行を自白し始めましたよ。

　やはり、藍色の炎を消したのは・・・セペル派。

　闇ちゃんの推測。大正解でございます。




　さらに、（ここでの計画は）もう終わっている等と発言。

　これって・・・トゥーロ族を洗脳する計画は既に完了したという意味なんでしょうか？


　てかね！

　貴方はそんなこと言ってますが、副族長やノタンタさん等、反族長派のトゥーロは残ってますけどね！


　あれ？

　今ふと思ったんですけど、反族長派ってタンクタさんとノタンタさん、二人だけ？

　・・・。

　まじかよ・・・超劣勢じゃん・・・




　隠しきれない不快感を全身の毛穴から噴出しているかの様なへっぽこウォリアーに対し、再度忠告じみた言葉を投げかけるセペル派デシア・モルダさん。


　ですが・・・

　ただでは置かぬって、手を出したらどうされちゃうんですかねぇ？


　今のへっぽこさんは、物凄く彼らの邪魔をしたい気持ちでいっぱいです（笑）