一つのベディルとして

　セペル・オウダーと対峙するへっぽこウォリアーの様子をを離れた場所から見守っていた眼。

　なんとそれは、ギャンブラーヘロンさんだった！




　へっぽこなウォリアーを探しに来た様子のヘロンさんは、いばらの城正門（？）へ続く道から少しそれた場所にある広場にいらっしゃいました。

　ずいぶん前にアタラクシアさん含めごちゃごちゃやりあったあの場所ですね。




　久しぶりのご対面となるヘロンさんなんですが、開口一番「あんた、やらかしたね？」と。




　要するに、セペル派の大将を引きずり出したのは良いが、貴様に収拾が付けられるのか？

　というお話みたいです。


　ああね。どうなんでしょうね？

　へっぽこさんに収拾が付けられるかどうかはわかりませんが、とにかくセペル派の思い通りにさせておくと、この世がヤバい感じになってしまうらしいのでね。

　やれる事（セペル派の邪魔）は、できる限りやってみるしかない感じなんですよ。




　それよりも、何やらへっぽこさんに用事があってここへ来たというヘロンさん。

　一体何の話かと思いましたが・・・




　あら。古巣へ復帰ですか。

　それはそれは。多分良かったですわね。

　ギャンブラー（笑）とか言って、その辺フラフラしているよりも余程この国の為になるってもんですよ。


　んで、アヒブに復職（？）したヘロンさんは、漆黒の灰の管理を任される事になった・・・？


　ん？


　アタラクシアさんは居なくなってしまわれましたが、ダークナイトの隠れ家にはまだリーダーのアレデルさんが居たはずですが・・・。

　アレデルさんを差し置いて、今だあまり関係の良くないアヒブが漆黒の灰拠点の管理を・・・？

　どういう事？




　そんなこんなで、わたしは首都勤めとなったから遊びに来てね♪

　て。


　嫌にフレンドリーに来てますけど、表情一つ変えずにおっしゃるものですから、妙に怖いっす。




　漆黒の灰の管理って意味はよく分かりませんが・・・まあ、良いです。

　今回重要なのは、それ以外のお話なんですね？




　アタラクシアさんが堕落し、へっぽこさんと戦いになったあの事件のおかげで・・・

　堕落者を生み出しているのはダークナイトなんじゃないかという誤解が解けた。


　これは、幻影術師サラナルさんもおっしゃってた事ですけど・・・

　ああ。アタラクシアさんが堕落した現場に居たギャラリー兵士さんは、サラナルさんの部下でしたか。




　その結果、アヒブとベディルの間に同盟が・・・


　おお！

　堕落者発生原因はダークナイトではないという事が、ウィオレンティア女王派の中で天下の公論になった感じなんですか。

　そりゃ、よかった。




　しかも、漆黒の灰とアヒブが手を取り、セペルに対抗しようと約束したと！！


　ああ。やっと、ヘロンさんが漆黒の灰管理業に就いたとかなんとか言う話が少し納得出来ましたよ。


　漆黒の灰とアヒブの同盟。

　とにかくこれは心強い。

　へっぽこさんとしても、自称オウダーのセペル様に勝てる気がしてきましたよ！