囚われた影武者

まさかこの丸い牢獄には、中に入った者の正体を見破る魔法でもかかっていたのか?
何故だか怪しい者だと問い詰められるわたくし。

監獄体験だと称するこの依頼も、初めから罠だったのか。
とにかく、怪しい者ではないと弁明し、ここから出してもらわなければなりません。

しかし、看守さんは聞く耳を持ちません。
しかも、わたくしがラッコ族と内通したとのうわさ・・・?
いやいやいやいや。
いくら何でも噂のみを証拠に人を収監しちゃあいかんでしょ。
てかま、すすんで自分から牢屋に入ったんですけど。

それでも必死に交渉を試みますが・・・
わたくしから魚の匂いがする・・・?
いやぁ・・・最近魚を食べた覚えもありませんし、最近釣りをした事もないですし・・・
それなのに魚臭いなんてね。
言いがかりもいいところですよ。

パプー族は魚嫌いなのにそんな匂いがしているのはおかしい!
てか、パプーさん方って魚嫌いだったすか?
へぇ。

でも、わたくしから魚の匂いがするってのは完全な言いがかりです。
実はわたくし。魚類でした!とかって、衝撃的な隠された事実でもないかぎり、体臭が魚臭いって事もない筈ですし。
これは何かの間違いです。
早くここから出して下さい。

が。
誘導尋問・・・?
・・・どれが?
それさえ分からないってことは、その時点で既に誘導尋問に引っかかってしまっていたということなんでしょうか?
だから、このままお前は牢屋暮らしな♪て。
意味わかんないんですけど!

