THE丸投げ

それではまず、傭兵事務所を訪ねるべきだとおっしゃるラフィーさん。
ん?
傭兵事務所ってここの?
オデルフィンさんのところですか?
ふむ。
何か情報集めですかね?

ただし、お前一人で行け。
はぁ?
なんでそうなるのさ?
いや・・・まあ・・・秘密守護団含めた全員で押しかけられてもオデルフィンさんのも迷惑かもしれませんからね。

しかし!一人で行けというのはこの先ずーっと一人でやれという意味らしく。
てか、助手?
いつからわたくし、ヤーズさんの助手になったんですか?
そんな覚えなど全くないんですけど。

で。
マルタ・キーンさんも学会があるとかで行けませんと。

ヤーズさんはヤーズさんで、

てか、マジか。
あれだけやいのやいのやりあった挙句、冬山にはお前が一人で行けだなんて。
これ程壮絶な丸投げなんて前代未聞ですわ。
まぁ・・・
ただね。
太古が眠る安息所にたどり着けたとして、そこで一体何をすりゃあ良いのか全く分かってないんですけど。
それは行ってから考えましょうですか。そうですか。

こうして、一人冬山を目指す事となった当家ドラカニアさん。
まずは傭兵事務所のオデルフィンさんにお会いして、どう話が転ぶか?ですかね。
ここまで来たらこんな事を言っても仕方がありませんが、結局最後までオーウェンさんは一言も発言なさいませんでした。

