古き友人

そもそも、果てしない冬の山へ向かう理由は、行方不明になっている弟さん(ついでに御父上も?)を探すため。
しかし、この土地では山は立ち入り禁止の場所として定められている場所だそうでして。

だからこそ、ランドさんの代わりに山へ登ってくれる冒険者を探していたと・・・。

ですが、外国人のわたくしにしてみれば、何故に冬山へ登ってはいけないのか。
その辺の理由があまり理解出来ませんが。
この土地の人々には絶対とも言える決まりや、言い伝えがあるらしいです。
えっと・・・ランドさんは見た目的にキツネですよね・・・?
てことは、言い伝えが正しいのならば、やはり山には入らない方が良いのかしら。

それでも、ランドさんの弟君は、山へ向かったのですね。
まあ、先にカーンである御父上が山で行方不明になってしまったという話ですから、探しに行きたい気持ちも理解出来ますが。
ところで、その弟君ってやっぱりランドさんと似ている感じの方なんでしょうか?
だとすると、弟君もやっぱりキツネさんですよねぇ・・・
・・・。

そんな話をしながらも、ランドさんは依然うつむいたまま。
そこに薄ーい闇ちゃんが出てきました。

そして何を言うのかと思えば・・・
「あーだこーだ言ってるけど、結局こっちが世話する立場になっちゃった感じじゃねーか?」
と。
てか、世話するもなにも、今回の冒険の依頼主はランドさんなんですから、基本的にランドさんの意向に従うのが当然だと思うんですけど。

しかし、闇ちゃんは相変わらず自分たちの事しか考えていない様です。
奴の事情なんてどうでも良いから、ジョルダインの居場所を聞け?
なんで急にジョルダインさん?
この辺にジョルダインさんの隠れ家があるなんて話、どこかに出てきてましたっけ?

まさか・・・ランドさんをボッコボコに叩いていたあの
あれってジョルダインさんだったりします?
んん??
何この急な話の展開・・・

