風のノールの儀式

何やら、色々お詳しそうな感じなんですけど・・・
鷹アベッスに・・・チャントス試験・・・
彼は一体何語をしゃべっているのでしょう?
風のノール語なのかしら・・・

そんな、ぽかんとするドラカニアさんとは違ってジョルダインさんは意味が分かっているみたいです。
一切慌てることなく、トマさんと会話を進めていっちゃいます。
テムーレンという人を探しているんですか。そうですか。
今初めて聞きましたけど、その方はどんな方なんですかね?

すると、これを聞いていたランドさんが驚きの声を上げました。
あんたの友達、
ん?
ジョルダインさん・・・何かマズい発言でもしましたか?

ああ。
魔女の試練に挑むなどと大っぴらに言っちゃうのがアレなんですね。
この地方の人にとっては、そりゃ大変な試練だという認識なんでしょうね。
それを簡単に口に出すわ、おまけに外国人だわ。ってね。

それでも、トマさんは、試練について丁寧に説明して下さいました。
ん?
3日、ノールに敬意を表すってのは良いとしても、7日友と入浴・・・?
ドラカニアさんが試練を受けるとして、友って誰になるんですかね?
まさか、このパーティーメンバー?
・・・。
あのう・・・一応ドラカニアさん女子なんですけど・・・
そういった配慮は無いんですか?

で。
突然話に割り込んできた貴方は誰なんすか。
トマさんの仕事仲間とかですか?

ま、この方も試練に挑もうとする外国人冒険者に懇切丁寧な説明をして下さる方みたいなので、ありがたいんですけど・・・

「魔女の試練は、きっとこういう時の為に用意されたんだ!」
ですって。

