ジョルダインの夢

　食券を持たない我々に、ゲームに勝てばタダで食事を振る舞ってくれるとおっしゃる料理人さん。

　一体、どんなゲームに勝てと言うのかと思ったら・・・




　なんだ。ヤーラですか。

　謎のデスゲームをやらされるんじゃなくて安心しましたよ。


　てか、こうしてこの世界にはヤーラというゲームがあるよ！と、この世界に降り立ったばかりの冒険者に半ば強制的にシステムを刷り込もうという砂漠世界の神の謀略ですね。




　一応、金にものを言わせて（？）食事にありつくルートもあるみたいですが。

　お金を払うくらいならヤーラ勝負をした方がいいですわね。




　てことで、ちゃちゃっとヤーラ勝負をして見事勝利。

　ドラカニアさん、意外と強いっしょ？（笑）




　そして、約束通り、豪華料理にありついた魔女の試練に挑む者チーム。

　席に着いたところで、ジョルダインさんがなにやら語り始めました。


　魔女の試練もそろそろ終盤？

　そうなんすか？

　やはり、一般的に六魔女言われているだけに、試練は六つって事かしら？




　しかし、結構な騒ぎになってしまったなって・・・どの口が言っているのやら。

　だって、毎回騒ぎを大きくしているのは、ジョルダインさんでしょぅ？




　とは言え、魔女の試練意外にも、予想外の問題に巻き込まれてしまう形になりましたからね。

　ひっそり試練だけを進めるってのは、結局不可能だったという事になりますねぇ。




　まぁ、冬山で起きている様々な事件も、イニックスが端を発している感じではありますしね。


　とりあえず、我々が頑張ってイニックスをどうにか出来れば、色んな問題も同時に解決出来そうですから。

　その為にも、あと少し頑張らねば。




　だから、我々が魔女の試練を突破出来たら・・・




　ドラカニアさんは、この地でも英雄と呼ばれるだろう？


　・・・。


　正直、あちこちで英雄呼ばわりされるのには、もう飽き飽きなんですけどね。




　ところで、目的を達成出来たあかつきには、ジョルダインさんはどうするおつもり？


　ベルモルンの呪縛（？）を取り払う事が出来たら・・・どうしようとお考えか？




　あら。

　珍しく人間味あふれる事をおっしゃるじゃございませんか。


　ええ、ええ。

　ジャレットお嬢様と何処へでもお好きな所へ行ったら良いと思いますよ。

　てか、そうするのが良いと思います。




　つーか、そんな事は聞いてませんて（笑）。


　ジョルダインさん、食事と一緒に、強い酒でも飲み始めちゃったんですかね？（笑）

お食事券

　さてと、雰囲気ガラッと変わりまして、表のパーティー会場（？）です。




　そういえばランドさんが、シェレカン鉱山から避難して来た労働者さん達に食券をお渡ししていたりしましたね。

　あれって、この会場で使えるものだったのかな？




　と、そんな賑やかな会場に潜り込んだ魔女の試練に挑む者チームの我々。


　わたくしたちも・・・食事を振る舞って頂けるの？




　ああ。食券さえあれば、ご馳走にあずかれるんですね。

　あれま、こりゃ嬉しい。


　しかし・・・




　ん？

　どうしましたか？ランドさん。

　食券ですってよ？




　まさか失くしたの？

　えぇ・・・




　ああ・・・労働者さん達にあげたので最後だったんですか・・・

　それじゃあ、仕方ないですわねぇ・・・

　美味しそうなお食事にありつけないのは残念ですけど、ここは諦めるしかないですわね。




　しかし、その時。

　傍に居た料理人らしき方がランドさんに声をかけます。




　食券が無くても良い？？

　ウソ？！

　只でお食事させてもらえるの？


　でも・・・ゲームに勝ったら（？）


　ほぅ・・・

　それって何のゲームなんですかね？


　急に命を懸けさせられるデスゲームとかは止めてくださいね。

消えたあの男

　シェレカン廃鉄鉱山爆発事故から逃げてきた労働者に、食事を振る舞おうとするランドさん。

　大変な苦労をしてきた彼らに少しでも身体を休めて欲しいと願うお心遣いは非常にご立派なんですが。

　しかし、その前に彼らの居た鉱山とはどんな場所なのか？

　その辺をお伺いしておかなければなりません。




　彼らが強制的に（？）働かされていた鉱山は、野蛮族セゼークの巣窟だと語る労働者さん。




　そこでは一日中、正体不明の何かを積む作業をさせられていたそうな。

　ふむ。




　しかし、もう一人の労働者さんが言うには、それが爆発したのは確かだ。と・・・


　正体不明の何かって・・・爆発物？

　発破作業用の爆薬とか？


　にしても、そんなに大量の爆発物を積むなんて、鉱山全体を吹き飛ばそうとでもしたのかしら？




　で。

　ドラカニアさんがあれ？と思ったあるワードに対し、ジョルダインさんが先に食いつきました。


　そう、そのワードは「完全なる存在」。

　村の入出簿に残されていた、記憶を無くしたという怪しげな人物が繰り返し呟いていたというあの言葉です。

　それは、セゼークの掛け声だなんていう情報もありましたが・・・怪しげな人物もまた、鉱山から逃げ出してきた労働者だったのでしょうか？




　気になる情報はそれだけではありません。

　セゼーク達の間で、「完全なる存在」と呼ばれていた祭司長が居たというのです。




　その祭司長は、「完全なる存在」と呼ばれるだけあって、かなり力を持った人物だった様なのですが・・・

　何と、その祭司長とは・・・




　ダフマン？！


　ドリガンを混乱に陥れたあの大祭司長・・・

　そう言えば、へっぽこさんがガーモスと戦っていた時逃げ出した彼は、その後シェレカン廃鉄鉱山へ向かったなんていう情報もありましたね。

　当時は、シェレカン鉱山は立ち入り禁止とかって話で、見えない壁に阻まれたが為にそれ以上祭司長を追う事が出来ませんでしたが・・・




　あら。

　ジョルダインさんもダフマン祭司長をご存じだったとは。


　ドリガンにも潜伏していた事があるんですか、そうですか。

　あなたも、わたくしのあずかり知らないところで色々やってたんですね。




　てことは、鉱山での爆発事件の裏にもダフマン祭司長による何らかの計画があるって事なんでしょうか？


　野蛮族セゼークを裏から操る巨大な存在・・・

　つまりそれはダフマン祭司長という事なのでしょうか。

逃げてきた労働者

　鉱山爆発事故から避難してきた労働者がこの村に居るという事で、村の旅館へと移動した一行。




　村の旅館は「五色花の旅館」と言うそうな。


　素敵な名前の旅館ですわね。




　旅館オーナーのサンシャールさんは、突然「最後の巡礼路」とかいうお話を始めたのですが・・・


　そこで詐欺にあった？

　誰が？

　問題の爆発事故から避難して来た労働者さんの話かしら？




　どうやらこの方が、鉱山から避難してきた労働者さんらしいですね。


　オーディリタから逃げて・・・詐欺にあって・・・

　あらぁ・・・


　そう言えば、オーディリタは今だ人間を奴隷にしてる国家ですからね。

　そこから逃げ出すのも大変だったろうに、その後詐欺に遭うなんて踏んだり蹴ったりもいいところでしたわね。




　で。こちらもお仲間？？


　ああ・・・詐欺に遭ったっていうのは、望んでいない鉱山労働に連れて行かれちゃったという話なんですかね。

　上手い話をされて、行ってみたら過酷な鉱山労働だった的な？

　それは、それは。ご苦労なされましたねぇ。




　彼らの話を聞いたランドさんは、冬山地方は何時からこんなに詐欺が増えたんだ？なんて事をおっしゃってます。


　いやぁ・・・今は冬山地方にこれだけ色々な国から人が入って来ている訳ですから・・・

　そうすれば、自然とヤバイ人間もその中に紛れてるって話だと思いますよ。




　するとジョルダインさんは、大層物騒な香りが漂う、カルフェオンのことわざ的な話を始めました。


　気づかない間に鼻を斬られちゃう人って・・・相当ボ〇ている感じだと思いますけどねぇ。


　で？

　これってどういう意味なんです？




　え？説明は無し？

　それって、ただ言ってみたかっただけなんじゃ・・・

　てか、ハイデルを持ち上げたかっただけなんじゃ・・・


　まあね。ジョルダインさんは、とにかくハイデルを愛していらっしゃるって事ね。




　そんなおもんない話が続いたかと思ったら・・・

　お食事券？

　何をまた唐突に。


　ああ・・・大変な目にあったこの労働者さん達に、お食事を振る舞って差し上げようという事なんですね。


　いやはや。流石、カーンの息子。

　てか、もうすぐカーンになるべき男とお呼びした方が良いのかな？

　なんだか急に立派になられましたねぇ・・・

祭りの日と鉱山爆発事故

　毒果の研究結果を伝えに行ったはずが、何故か始まってしまった魔女エレテアと石板のお話。




　ドラカニアさんには理解出来ませんが、これらの話が毒果が生まれた訳と何か関係があるのでしょうか？




　賢人様のお話を何となく解釈すると・・・


　来るべき未来の事件の為に、色々な事が予め予定されていた事なのではないか？

　っていう感じかしら？




　てか、勉強をさぼってばかりいた筈のランドさんも、普通に賢人様の話について行ってますね・・・




　さらに、ジョルダインさんも賢人様と普通に会話出来ちゃってます。


　これじゃ・・・ドラカニアさんだけ蚊帳の外じゃないっすか。


　んで？結局これってどういう話なんです？？




　ああ・・・皆にとって祭りになる筈の日に起きたシェレカン廃鉄鉱山での爆発事故が、今回冬山地方を襲っている様々な事件の原因になっているんじゃないか？って事っすか・・・

　初めからそう言って下されば良いのに。


　つまりは、少し前（？）から起きはじめた毒果事件も、それを生み出したであろうベルセデスなんていうモンスターが出現しだしたのも・・・鉱山での爆発事故が原因なんじゃなかろうかという話ですわね。




　ついでに、その爆発事故の混乱に乗じて逃げ出した人たちが居る？

　ん？鉱山から？


　奴隷的な立場の労働者が逃げ出したとかそういうお話ですかね？これ。




　となると、その逃げだした人々ってのに話を聞きたいと思うのが当然なんですけど・・・


　その人たちは逃亡者ってことになるでしょうからね・・・

　どこに居るんだか。そして、そんな簡単に探し出せるものなのか・・・




　て。

　普通に村の旅館に逗留してるんかーい！


　逃げ出したっていうから現場から逃亡したのかと思いきや、普通に避難して来たってことね？

　賢人様が「混乱に乗じて」とか言うからいけないんですよ！