鉱山労働者の願い

　人目を憚る様に、我々にコンタクトをとってきた鉱山労働者。




　奴隷的な立場で働かされている彼らとしては、やはりここから脱出したいというのが願いの様で。

　我々の姿を見るなり、助かった！などと話しています。




　どうやら鉱山労働者の間でエイル村は有名みたいですね。


　そこを収める賢い白いキツネって・・・ランドさん？


　あら。

　ランドさんもここでは有名キツネ人みたいですわよ？

　賢いって部分に関しては、少々話が大きく伝わっている様な気がしますけど。


　ま、要するに、噂の白いキツネさんに自分たちを助けて欲しいと言う話みたいです。




　が。

　彼らの言葉を聞いたジョルダインさんからは、切れ味鋭い一言が発せられます。


　まあね・・・実際問題、周囲は野蛮族だらけ。

　そんな中から、彼らだけ救い出すってのは不可能に近いですわよね。




　「だからと言って、このまま彼らを見捨てるの？」


　実にランドさんらしいお言葉でございます。




　ですが、このランドさんの発言に対してもジョルダインさんはバッサリ一刀両断。


　あ・・・ね。

　実に為政者的立場の人の考え方です。

　ある意味これが人の上に立つ者の覚悟とも言えるでしょうか。





　だから人の上に立つ人物ってのは、時にサ〇コみたいな人が適任だったりするんですよね？（笑）

　サ〇コな人が最高～♪だとは言いませんけど。




　このジョルダイン発言を聞いた労働者さん。


　やっと助かったと思った矢先にそれを否定されてしまって、さぞかし絶望したのではないかと思ったのですが。

　意外と聞き分けの良い方々だったみたいでして。


　脱出するのが難しいのならば、その代わりに一つ助けてくれとおっしゃってます。




　そして、話された内容が、以前彼らが作ったという地図について。


　彼らも、ただ助けを待つだけではなく、自分たちで脱出しようと計画していたみたいですね。

　でも、その為に用意していた地図は野蛮族に没収されてしまったと。




　てことは。

　どうにかして、その地図を取り返してくれ！って話になります。


　まあ、その位ならお手伝い出来るかもしれませんが・・・

　その没収された地図がまだ残っている確証ってあります？

　野蛮族の手によって、すぐさま処分されていたかもしれませんよねぇ・・・？

そして、仕切り直し？

　大した手がかりも得られぬまま、シェレカン廃鉄鉱山から退出した魔女の試練に挑む者チーム。




　となると、次に何をすべきか。

　今後の方針について話し合う必要があります。


　ランドさん的には、先ほどお会いした野蛮族の方の目つきが怖かったことの方が今は重要みたいですけど。




　しかし、ブラックドラゴンの子供が味方についている以上、奴らは我々に手を出してくることは無い。

　ジョルダインさんはそうおっしゃいます。


　まあね。

　ブラックドラゴンマクタナン復活の為に100年も頑張って来た人達ですからね。

　子供とは言え、ブラックドラゴンを従える我々にちょっかい出してくる事は無いでしょう。


　それより、あれ？

　ドベンクルンに帰るの？

　んん？

　ここでの捜査は諦めて、撤退しちゃう感じ？？？




　だからと言って、魔女の試練突破を諦めてしまった訳ではないですよね？

　ジョルダインさんには何か考えがあるようです。




　傾向と対策ですか・・・

　最後の試練突破の鍵はシェレカンにあり。

　つまりは、ドベンクルンに何かヒントが残されているんではないかと。


　なるほどねぇ。




　するとここでランドさんからも一つ提案が。


　黒い湖の臨時警戒所？

　どこですか？それ。




　そこにもシェレカン様と何か繋がりが・・・？？




　しかし、提案の途中でランドさんが何やら近くの人影に気付きました。


　ん？

　なんか、コソコソ隠れている様に見える人たちが、我々を呼んでいるみたいですね。




　その方たちは、見ての通りというか、やはり鉱山の労働者さんたちみたいです。

　てことは、奴隷の様に働かされている方々なのか・・・な？


　一体、我々に何の用事があるというのでしょう？

成果なし

　シェレカン廃鉄鉱山爆発事故の犯人は、なんとダフマン祭司長。




　しかし、その目的は依然謎のままです。

　彼は何故、野蛮の塔を爆発させたのでしょう？




　ですが、野蛮族さんの方でも暴挙の理由は把握していない様です。


　てか、先ほど貴方、ダフマン祭司長が野蛮の塔を爆発させたとおっしゃいましたよ？

　なのに人間にそんな事は無理だなんて・・・

　でもま、ダフマン祭司長が何かしらの手段を用いてやらかしたって事なんでしょう。




　で、結局ダフマン祭司長はここからとんずら。


　だったら・・・え？もう帰るの？

　せっかく鉱山内部に潜入出来たのに？




　このジョルダインさんの提案には、ランドさんも少々ご不満な様子です。


　ですよねぇ・・・まだ何か見つかるかもしれないですよねぇ？

　なんか、事故の痕跡とか調査した方が良い様な気もします。




　ですが、ここは危険だから退避すべきだというのがジョルダインさんのお考えな様です。


　ま・・・それも一理あるとは思いますけど・・・

　ジョルダインさんがこう言うのならば仕方ないですわね・・・




　てことで、せっかく潜入した鉱山を後にする我々。


　今の所、魔女の試練突破に繋がる情報は何一つ得られていませんね。

　ほぼ成果ゼロで鉱山から撤退です。




　んで、鉱山の外です。


　とりあえず、今後どうするか話合う必要がありますね。




　そう言えば、鉱山の外では子供のブラックドラゴンさんが大人しくご主人様（？）の帰りを待っていました。


　あのー、ブラックドラゴンさん？

　我々は、今後どうすれば良いか、何か妙案でもありますかね？


　・・・。


　人間の言葉は理解出来ませんか。そうですか。

　大人になったら、人間語も話せる様になりますかね？


　ところで、例のブラックドラゴンマクタナンと貴方のご関係は？

　全くの無関係ってことはなさそうですけど・・・親子なのかしら？

あの〇〇ったれ

　野蛮族が100年の時をかけ積み上げた野蛮の塔・・・

　何故それほど長期間、そんな作業を続ける必要があったのでしょう？




　それは、ブラックドラゴン、マクタナンにかけられた、魔女の呪いを解く為？


　ああ・・・野蛮族とブラックドラゴンの互助計画みたいなものが根底にあったんですね。

　それで、マクタナンの為に野蛮族は頑張って来たと。


　にしても100年間も。て・・・




　この話を聞いたランドさん。

　突如、我々が探している魔女の口だとかと関係がありそうだ！などとおっしゃいます。


　は？

　今の話を聞いて、魔女の試練の口の件と何処がどう繋がりましたか？




　が。

　合ってるのかい。

　普通に話が進んじゃいましたよ。


　てか、口の中に虫て。

　気色の悪い話ですねぇ・・・
　



　しかも、その口から出て来た虫たちがマクタナンを蝕んだとは。


　そこで、その悪いお口を封印する為に純度の高い黒い石が必要だった・・・

　それでずっと野蛮の塔として積み上げる作業をなさっていたと。

　へぇ。


　でも・・・効果あったのかしら？

　だって、作業は100年も続いている訳でございましょう？

　それって・・・




　ああね。全く無意味ではなかったみたいですわね。

　確実に終わりの時は近づいていたそうな。


　んで？

　野蛮の塔建設事業が完結する時には、記録係が必要だった？

　ん？なんか、そういうものなんですか？

　記録しとかなければいけないの？




　で。

　その記録係がダフマン祭司長だったんだな？

　はぁ？


　これってそういう話なんですか？

　ちょっと皆さん勘が良すぎて、わたくし全く話についていけてないんですけど。




　そして、これも合ってんのかい。


　えぇー？

　ダフマン祭司長はそれでこの鉱山に潜り込んだと。


　でも、あれ？

　先ほどアルバロさんは、ダフマン祭司長の事をク〇野郎だとかなんとか言ってませんでしたっけ？




　ああ、またク〇ったれ言ってますね。


　てか・・・ダフマンが野蛮の塔を爆発させた？！


　はぁ？

　何やってんすか、ダフマンさん。

　・・・。


　までも、無計画にそんな事する訳ないでしょうし、何か企みがあっての事なんでしょうね。

　ダフマン祭司長は何が目的だったんでしょう・・・？

野蛮族の100年

　意外なほどあっさりと野蛮族の支配するシェレカン廃鉄鉱山内部へと招き入れられた我々。

　ブラックドラゴンを見た野蛮族の拠点管理人さんはとにかく興奮しきりなご様子ですが・・・




　一方のジョルダインさんはと言うと、

　「そんな事は良いから、ダフマンはどうした？」

　と、拠点管理人さんに詰め寄り開始。




　しかし・・・

　野蛮族のアルバロさんは、なんだか話をはぐらかしている（？）感じです。


　ん？

　ダフマン祭司長がこの鉱山に来て、結構ブイブイ言わせているって話だったんですけどね？

　まさか、ご存じないとは言いませんよね？




　すると、これ以上誤魔化せないと考えたのか、アルバロさんの口からダフマン祭司長の名が出ました。


　そうです。そうです。

　勿体ぶらずにお話して下されば良いんですよ。




　が。


　ダフマンはクソッタレ野郎だ！


　え゛？

　ちょっと、ちょっと。

　聞いたところによると、ダフマン祭司長はこの鉱山で「完全なる存在」とか呼ばれる程、強い力を持った感じで扱われていると聞いて来たんですけど・・・

　なんか、話が違いますね？


　つーか、アルバロさん。なんて邪悪な顔してんすか・・・




　そして、ダフマンはク〇だ！と言ったと思ったら、続いてこんな昔話を始めるアルバロさん。


　100年前の話・・・？


　てか、マクタナン「様」て。

　野蛮族にとって、ブラックドラゴン（元グリーン）は、信仰の対象だったりしたんでしょうか？

　ならば、子供のブラックドラゴンが現れただけで、アルバロさんが興奮しっぱなしだったのも少し分かりますけど。




　で。

　野蛮族のご先祖様達は、ブラックドラゴンマクタナンとWinWinな感じの契約を結んだと。


　それから100年。

　野蛮族は、この鉱山で野蛮の塔を積み上げ続けて来たんですね・・・


　つーか、100年間も・・・

　そりゃご苦労なこって・・・


　でも、この「純度の高い黒い石」ってのが鉱山爆発事故の原因なんじゃ？

　そんな危ない物を積み上げた「野蛮の塔」って何なのさ？