孤独な魂

しかし、こちらも黙ってやられる訳には参りません。
こうなってしまったからには・・・
何時かの時と同じように、彼には倒れてもらう他ないのです。

そんな緊迫した場面に水を差す誰かの声・・・
ん?
闇ちゃん?
こんな時に何さ?
今超忙しいんですけど。

あ・・・れ?
本人の戦う意思とは裏腹に、頭を抱えフラッフラな様子のドラカニアさん・・・
ちょっと・・・ジョルダインさん。貴方、何かズルしましたね?

いやいやいやいや。
ちょっと!待った!。
なんていうか、タイムです。タイム!

そんなこと言っても聞く耳持ちませんか。そうですか。
そりゃそうですよね?目の前の貴方が、何かしらの魔力だか呪いだかをドラカニアさんに食らわせているのは明白ですからね。
でも、相手の戦闘能力を奪った上で、ボッコボコにしようだなんて、あまりにも卑怯な作戦じゃないっすか?
そんな、スポーツマンシップに反する行為が許されるとでも?
勝てば官軍だって?
ま、この状況じゃ、そりゃそう言いますよね。
・・・。
てか、ドラカニアさんヤバくないっすか?
このまま、マクタナンの生贄にされちゃうの・・・???

しかーし!
ギリッギリの所で剣を抜き、なんとか戦闘態勢を整える事に成功!
こうなれば後は全力で戦うのみ。
あ。
戦闘中に、またさっきの魔力だか呪いだかみたいのは無しよ?

