心の中の闇
それが、壁に埋まったマクタナンの眼によるものなのか、突然現れた太古の混沌の仕業なのかはわかりませんが・・・
とにかく、今だ幻覚を見ている状態のジョルダインさんをどうにかしなければなりません。

しかし・・・ジョルダインさんが見ている幻覚を覗くって・・・
そんなん、どうやればよいのやら?

ああね。
とりあえず、虚ろな表情を浮かべる彼を観察してみる感じ?
んで、聞こえて来たこの言葉って・・・誰の言葉なんでしょう?
私たちに幸せな未来などない・・・
これって・・・ジャレットお嬢様のお言葉?
ジャレットお嬢様がジョルダインさんを騙していた的な幻を見せられているの?!

これに対し、ジョルダインさんはというと・・・
ああね。
悲しくなる程に純粋な愛情ですね・・・

どちらにせよ、ジョルダインさんにとっては最もショックを受ける幻影を見せられている様ですね。
対象者の心の中の最も弱い部分に作用する幻覚とは・・・
こりゃなんと酷い術(?)なんでしょう。
てか、わたくしはジョルダインさんが裏切るという幻をみせられた訳ですが・・・
てことは、心底彼を信用していないってのがバラされた感じになっちゃいますねぇ。
ま、本心っちゃあ本心なので、何の言い訳も出来ませんが。

そんな状況の中、何か妙案を思いついたというランドさん。
香りは記憶を蘇らせる。ですか。
確かに、そういった事はあると思うんですが、何か良い物でもあるんですか?

するとランドさんが取り出したのは、ジャレット姫自作の香水。
幻惑状態のジョルダインさんも、ジャレットお嬢様謹製の香水の香りを嗅げば、もしや・・・?

