キツネアベッスの夢

　弟君の無事を知って、安心した様子のランドさん。




　早速、新しい目標が彼の中でみつかった様ですよ？


　アベッスの言い伝えが誤りだった事を自ら証明してみせたランドさんは・・・

　アベッス初の山の案内人に！


　おお。

　それは凄い目標ですわね。




　しかし・・・あれ？お金？


　・・・。


　なんだか下衆の極みみたいな笑いが気になりますけど・・・（笑）




　そう言えば、弟君には会いに行かないんですか？


　ま、彼が居るのは冬山の向こうという話だけで、具体的な場所はわかりませんけども。




　えぇ・・・


　ランドさんって、そんなサ〇コみたいなキャラでしたっけ？

　ま、あなたが無事ならそれで良いとおっしゃるのならば、無理に行けとは言いませんけど。




　ところで？

　だらしない前主？


　ああ・・・ジョルダインさんの事ですかね？


　ま、彼は挨拶も無しにすべてをほったらかしていなくなった状態ですので、ランドさんからこう言われてもしかたありませんか。




　だからと言って、悪人とも思えないので、ここでジョルダインさんを待っていてあげよう！と。


　ええ、ええ。

　そうしてあげても良いんじゃないっすかね。


　今後、ジョルダインさんがここに帰ってくるとも思えませんけど・・・




　で。

　基地にするって・・・金儲けの拠点？？


　・・・。

　まーた、その気持ちの悪い笑い方してるし。


　ランドさん・・・時期カーンとして種族を率いて行かなければならないお立場を忘れていませんか？

　金儲けなんてしている暇があるのかしら？




　という事で、ドラカニアさんには安心して冒険を続けてくれ。

　と、おっしゃるランドさんでしたが・・・


　とりあえず、目標的なものを一気に失ってしまった状態ですからね。

　これから先、一体何をどうしましょうかねぇ・・・？


　それと、ランドさんを山に登れる様にしただなんて・・・

　勇気を振り絞って山へと向かったのは、誰でもないランドさんご自身ですからね。

　わたくしは、何もしていませんですわよ。


　むしろ、助けて頂いたこちらの方が、ありがとうと言わなければならない立場です。

　ランドさん。ありがとう。