母の記憶

すると、この卵を抱いていた親ドラゴンの記憶が蘇って来ました。

彼女・・・という事は、お母さんドラゴンの記憶ですかね。
そこには、殺される寸前まで我が子を想う母の気持ちが・・・
一途に子を想う、切ない程の親心ですわね・・・

そんなドラカニアさんによる雷火儀式を目の当たりにしたレオンさんは、随分と興奮したご様子です。

そして、今まで以上にドラゴン研究に情熱を注ぐと決心して頂けたみたいです。
それは、わたくしもドラゴンの端くれ(?)として嬉しく感じる事なんですけど・・・
ところで、この儀式の後はどうするんです?

すると、レオンさん。
「次行こ、次!」
なんて事をおっしゃいます。
次?メイン族巣窟?
まさか、メイン族巣窟にもメディアのドラゴンてか・・・卵が不法投棄されてるとか?
嘘でしょう?

てかその前に、この場の卵はどうするの?
まさかこのまま?
それとも、儀式が終わると自然に土に還るとか、そういう設定?
でもま、こんなにデカい卵ですから・・・置き場に困った人の気持ちも分からない訳ではありませんよ。
代々受け継ぐって言ったって、相当なスペースが必要ですもの・・・

それか・・・もしくは?
わざと不法投棄を?
ああ・・・
わざとって言う言い方はあれですけど、誰かが不法投棄してくれなければ、ドラカニアさんの目にも触れる事は無かった訳ですからね。
捨てた側の人間も、必ず誰かが何らかの処置をするだろうと思って置いてったの「かも」しれませんね。

