目撃証言

　ご先祖様達が6魔女達からドラゴンに対抗しうる必殺技を教わったというのならば、いまどうして我々はドラゴンを恐れているのか？


　老人の話にそんなツッコミを入れるドリガン人の男性。




　それに対する老人のお答えは・・・罰が当たったというものでした。




　彼女とはもちろん、7番目の魔女エレテアさん。


　ああね。

　例の一人の人間との恋愛関係のもつれ（？）とかって話に繋がっていくんですね。

　たしか問題のお相手は、シルバーウィロウと呼ばれる謎の古代人。


　そして、これに怒った残りの6魔女が、エレテアを粛清するきっかけとなった事件でしたわね。




　エレテアを粛清した6魔女たちは、人間に授けた知恵も剥奪したそうな。


　一度人間に与えた必殺技を、使えない様にも出来るんですね・・・便利なもんだ。


　だから当然、今のドリガンの人々は、忘却の知恵ってやつを受け継いでいない。

　つまり、ドラゴンにビビりまくるという事ですね。


　ま、普通あんなに巨大なドラゴンを見たら、ビビるのが当たり前なんですけど。




　しかし、エレテアを粛清した6魔女は、一つ見落としている事があった？




　んん？

　実はエレテアは生きていた・・・？

　マジか？！


　忘却の魔女と呼ばれてエレテアさん・・・

　人をアホにする人の記憶を操作する力を持っているって事なのかしら？

　こりゃ、考えようによっては、何より恐ろしい力かもしれませんねぇ。




　その証拠に、老人のご先祖様が魔女エレテアを目撃したそうな。


　へぇ。


　でも、エレテアさんは、姿を見られてマズいと思わなかったんでしょうか？

　老人のご先祖様は、何故記憶を操作されなかったんでしょう・・・？

　ま、なんか理由があったという事にしておきましょうか。




　死んだはずのエレテアさんが目撃された場所は、前にも出て来たドラゴンの巣窟と呼ばれる黄金の山の影。


　ここで、やっと話の本題である、「老人のご先祖様がドラゴンの巣窟に連れ去られた事がある」という証言に繋がりましたね。


　へぇ。

　ドラゴンの巣窟に拉致（？）されちゃったら、そこでエレテアさんとばったりですか。

　なんとまぁ・・・

　踏んだり蹴ったりにも程があるご先祖様ですわね。