増え過ぎたエルク

　この村にアタラクシアさんが現れた時の事をよく覚えている。




　と、証言するベア村の厩舎番スピッグさん。




　ま、その頃丁度、幻想馬騒ぎが起きたとなれば、余計記憶に残っていても不思議ではないでしょう。




　でも、騒ぎで集まったハンター達は、幻想馬を捕まえようとしていた訳ではなさそうですね？

　幻想馬にびっくりしたエルク達が逃げてしまったので、これは困ったと。

　そこで、幻想馬さんには森から出て行ってもらおうと考えたみたいですわね。




　で。

　エルク達が居ないと困るという立場ではなかったが、スピッグさんも見物に行ったそうです。




　森で見たのは、生命力に溢れるディネの姿。

　生命力漲る昼寝ってどんな姿なのやら？


　その影響を受けてか、後に森のエルクは数を増やしたそうな。


　あら。

　一時は幻想馬に驚いて逃げてしまったとは言え、結果的に個体数が増えて良かったじゃないですか。

　ん？

　増え過ぎたらそれも問題なの？

　地元のハンターさん達は大喜びなんじゃないの？

　生態系が崩れる的な話？




　だから、ちょいと暇なら増え過ぎたエルクを減らして？


　急に何この話？




　これってどういう依頼なんですかね？

　アタラクシアさんと幻想馬の話から、急に鹿退治要請になっちゃいましたけど。


　ま・・・依頼が出た以上、やるしかないんすね。そうすね。