殉教者の避難所

　砂漠の真ん中で見つけた森林。




　木々の生い茂るその場所。

　ミニマップには「殉教者の避難所」と記されていました。




　砂漠には似つかわしくないその風景。

　陽が落ちて暗くなってしまった周囲を見回してみると、傍に明かりの様なものが見えました。

　誰か居そうな感じです。




　するとそのに居たのは拠点管理人さん。

　砂漠のど真ん中で新たな拠点発見となりました。




　しかも、労働者を派遣する事も可能らしいです。

　こんな砂漠に派遣される労働者の事を思うとなんとも可哀想だと思うほかありませんが。


　しかし、拠点は発見しましたが所詮砂漠地帯。

　先行拠点を教えてくれるような事はありませんでした。

　ほかにもありそうな砂漠の中の拠点が知れれば嬉しかったのですが。




　新たに拠点を発見したところで、ワールドマップ上の位置関係を再確認。

　最初の目標「イベルブオアシス」の大体の方角を確認して北進。

　やや北東を目指しつつ砂漠を行きます。　




　途中、ところどころにある砂丘の上へ登り、周囲に何か発見出来ないかと見回してみますが・・・

　特に気になる物は発見出来ず。

　見えるのは砂丘ばかり。


　正確な現在が分からない砂漠。

　方向感覚や勘を信じて進むしかありません。


　しばらく黙々と馬を走らせ続けていると、薄暗い砂漠の中、妙なものを発見しました。




　・・・人です。　


　砂に埋もれて動けない様子の人。




　その人物が手を伸ばす先には、コンゴの日誌という本が落ちています。

　どうやら、この本を必死に回収しようとしている様子。


　・・・そんな本より、自身が砂に埋まっている事の方が大変な筈なんですけれど。




　日誌も特にすごい物には思えません。


　このままじゃ、この人は確実に死んでしまうよな？と考えましたが、今冒険者に出来る事は何も無いようで・・・。

　きっと不死身の人なんだろうと思って通過するしかありませんでした。　

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